球磨川散歩

2011年2月21日 (月)

球磨川沿いを歩く(1)坂本駅~深水橋

 2月20日曇り、いつも車で眺めている球磨川を川に沿って歩くことにしました。1週間前に痛めた膝が気になりつつ、無理するようだったら引き返せばいいぐらいのつもりで、自然観察を楽しみながら歩いてみました。坂本駅に車をおいてスタート、右岸沿いに深水橋までを折り返しました。この区間は荒瀬ダムの下流にあたり、ゲート全開によって瀬や淵にまだ変化は見えませんが、水の色や匂いはすっかり改善されたようです。しかし、この日は数日前に雨が降ったこともあり、少し濁っていました。

one坂本駅

P1110137P1110134

JR坂本駅です。無人の駅です。構内には坂本町の見所案内や地元の人が撮った自然風景写真など展示してあります。坂本駅には上下線とも約1時間に1本ぐらいの割合で電車が停車するようですので、一駅歩いて、帰りはJRを利用することも考えられます。

ともかくもスタート。

two坂本グリーンパーク

P1110265 駅からすぐのところにある広場です。ここには駐車場もトイレもあります。坂本町内のお祭りやスポーツなど様々なイベントに利用されています。荒瀬ダム撤去を求めて、1000人規模の決起集会もここでしました。その時の必死な思いを思い出しながら歩きました。

three坂本橋下堤防沿い

P1110234 グリーンパークを過ぎるてすぐの四つ角を左折すると坂本橋にでます。そこから斜路を下ると川沿いにでることができます。坂本橋の下をくぐり、油谷川の合流点近くまでは、この道がお勧めです。カイツブリやコガモ、瀬セグロセキレイ、コサギなどの野鳥を身近に観察することができます。

four宮の瀬

P1110217支流油谷川との合流点下流にある宮の瀬です。宮の瀬というのは坂本村内に二つありますが、どちらも近くにお宮があります。ここは右岸に若宮神社はあり、産後のお乳の出が悪い時に参拝すればいいと言われています。川中の大きな石は「鬼渡り石」と呼ばれています。坂本村内にはこの他にも「鬼飛石」「鬼の飛び石」と鬼にまつわる岩がありますが。どれも対岸の村民を食べるために鬼が渡ろうとしたというのがその名前の由来です。昔鬼の存在が信じられていたのか、鬼を戒めとして伝えられていた何かがあったのかは不明ですが、興味をそそる岩たちの存在です。

five下代の瀬

P1110204 球磨川は舟運が栄えたところですが、川下りの便がない時代は、八代に来るのに山を越えて鮎帰経由で坂本まで出てた後舟で下っていたようです。その時一番最初に下るのがこの瀬で、「八代に下る一番最初の瀬」という意味だといいます。左手に下代の瀬、右手にJR肥薩線を見ながら下流に向かいます。

six瀬高城跡と鉄奨附岩(かねつけいわ)P1110193小高い山は戦国時代に瀬高城があったと言われている山です。手前の岩は鉄奨附岩と呼ばれるもので、瀬高城落城の際、川まで逃げてきた女性たちは、鉄奨(おはぐろ)で歯を染め、薄化粧をして、ここから球磨川に身を投げたといいます。この小高い山のどこにお城があったのか、対岸からは想像することもできませんが、鉄奨附岩の下には身を投げる程の深淵があったことを偲ぶことができます。

seven八升河原

P1110172高速の橋の下付近にある生名子地区に(おいなご)にある広い河原です。舟運の盛んな昔は、下松求麻の役場はこの地区にあり、この広い河原は舟着き場を中心ににぎわいを見せていたようです。広い河原ですが、川は急に深くなっており、川遊びには不向きかもしれません。しかし、高速の橋の下ということを差し引いても、川の景観はよく、お弁当を食べながら、ゆったりとした時間を過ごすのも悪くなさそうです。

eight川口地区

P1110150 車は生名子を過ぎたところで行き止まりで、そこからはシカよけのネットがある急な斜面沿いを走る線路を右手に、球磨川を左手に進みますが、沿川は杉や竹が多く見られます。球磨川の眺めはいまいちですが、静かで風通しがよく、夏でも快適にあるけそうです。しばらく進むと線路は左に変わり崖下の細い道を川沿いに細い道がつづきます。車が通らないことも幸いして、さわやかな森林浴気分が味わえます。

nine西日本製紙発電所と草履掛

P1110141 洒落たレンガの建物は、西日本製紙の発電所です。今は使われていませんが、最近屋根瓦も変えて、洒落た外観は喫茶店にして、ここでコーヒーでも飲めばおいしそうで、わざわざ行く価値のあるお店になりそうだと、いつも思います。

左手に見える岸壁は草履掛と呼ばれて、「球磨川一の深淵」があったところです。ここで西行法師が草履を脱いで休憩したことからその名があります。昔は、舟下りの難所と言われていた急流で、この山上には、安全を願う金毘羅宮があります。

深水橋

P1110145 発電所を過ぎるとすぐ深水川との合流地点です。合流地点の川口もまた、木材や薪炭の集積所でにぎわっていたところだそうです。川舟製造所などもここにあり、つい最近まであった製造所も今はなくなっています。

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梅の花がちらほら咲き始めた球磨川沿いの道は、快適な散歩道でした。車も少なく、この日行き違ったのは地元の車数台と、郵便などの配達の単車、それと町外からと思われるサイクル車数台です。新緑の季節には、ブロッコリーやカリフラワーを並べ立てたようなモコモコした照葉樹林の色とりどりの緑の中、ルンルン歩きの散歩を楽しむことができそうです。坂本駅に車をおいて、下流の段駅まで歩いて、帰りはJRを利用すれば、子供や年配者でも楽しめるコースになりそうです。

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