2011年10月21日 (金)

エルワ川のダム撤去開始から1ヶ月

9月19日から開始されたエルワ川の二つのダム、エルワダムとグラインズキャニオンダムの撤去開始からほぼ1ヶ月が経過しました。その間の経過をまとめてみました。たった、1ヶ月で壊せるなんて。経験の違いはあれ、荒瀬ダムの撤去においても学ぶべきところは多いように思います。

one撤去前のダム

20110914 Gcdam20110914_2

twoエルワダム

20110926 19日の撤去開始から1週間目の26日には右岸のスピルウェイの上部が除去され、ダム湖の水が流れ出しました。(※関連動画

20110929 9月29日左岸も撤去され始めました。

Photo_2  ある程度壊された左岸のスピルウェイ部分はさらに発破により除去されます。制御発破の動画はこちらから

2011101710月17日導水管から上の部分は殆ど撤去されてしまいました。

20111019 10月19日、水の流れは左岸に変わり、右岸部分は塞がれてしまいました(※関連動画)。上流部のフェンスも取り除かれてしまうため、ダム湖の一般の利用も禁止されます。今後11月からは、サーモン等への影響に配慮して川の部分での作業は中止し、導水管や発電所関連部分の撤去に入る予定です。

threeダム湖(Lake Adwell)の変化

Adwell20111009 Adwell20111020

10月9日(左)と10月20日(右)です。

fourグラインズキャニオンダム

Gcdam20110915_2 Photo_2 10月15日、撤去開始。上部から重機を使って撤去していきます。

Gcdam20111004 10月4日、ダム湖から水が滝のように流れ始めました。

Photo 上からの写真です。

Gcdam20111020_3 Lake_mill_b_20111020 10月20日の前から見たところと横から見たところです。(※関連動画

fiveミル湖(Lake Mill)の変化

Lake_mill20111001 Lake_mill20111020

10月1日(左)と10月20日のミル湖(グラインズキャニオンのダム湖)の変化です。

※毎日のエルワダムグラインズキャニオンダムの様子はWEBページにもアップしています。

※関連ページAmerican rivers:Progress report: Elwha River dam removal   

|

2011年10月17日 (月)

球磨川の瀬-坂本町“下代の瀬”

“下代の瀬”は八代から球磨川沿いに219号線を南下すると、坂本町中心部に渡る「中谷橋」の下流にあります。ここは、荒瀬ダムがゲート全開する前からあった瀬で、ここより下流は要は遺跡の湛水域になります。

“下代の瀬」の意味は、「舟で八代に下る時は、第一の瀬といふ意味らしい」と「郷土読本(昭和7年下松球磨尋常小学校編)に説明されているようです。つまり、球磨川の舟運開通以前は人吉からは山越えをして、坂本に入り、この瀬のすぐ上流からを利用して八代に下っていたようです。

P1040186 広い河原の右岸側(左手)に下代の瀬が見えます。手前の護岸に、「鉄奨附岩(かねつけ岩)」の一部が見えます。戦国時代に背後にある瀬高城が落城した時に城方の女性(歯に鉄奨を付けた既婚者)がここから球磨川に身を投げたといういわれがあります。

P1040188s

P1040192s アユの良い産卵場であり、漁場となっており、季節にはアユ掛けをする人の姿がよく見られます。この日も3~4名の釣り人の姿が見えました。

P1040035 河原には簡単なテントが3張りはってありました。夜間にがっくり掛けをする漁師さんの休憩用のテントです。

P1040043s 主流と河原を挟んだ反対側にも小さな流れがあります。水はとても澄みきって、足をつけるとこの季節冷たいけれど、気分爽快です。お弁当を持って、1日過ごせば、日々の疲れもぶっ飛びそうです。

P1040039 河原からみた鉄奨附岩です。下からみると、鉄奨を付け、足を縛って身を投げたという女性たちの悲しい話も、遠い昔ではなく、自分が生きている時代の記憶であるかのごとく思わせるような雰囲気があります。「球磨川物語」(花岡伊之作著)にはこのように記述されています。

ー坂本の西十町 求麻川の左岸に瀬高と言ふ山間の一小部落がある。此部落に瀬高の城があった天正年間大友氏があ 古麓の城主相良氏を破り瀬高の城に殺到した 突然の事とて婦人は逃げる隙がない 一同死出の嗜みに 鉄奨黒々と歯に染めて 求麻川左岸に 斗立する岸頭より碧き深淵に身を躍らせて死んだ 此事実にあやかりて 由来鉄奨付け岩と呼んでいるー

碧き深淵も想像に難くなく、今なお誇れる球磨川の名勝の一つです。

球磨川の良さを改めて認識できる場所の一つです。

|

2011年10月13日 (木)

荒瀬ダムが見える道の駅「坂本」

house道の駅 坂本

八代市坂本町内、国道219号線沿いにあり、荒瀬ダムの下流約500m程のところにある道の駅「坂本」は、球磨川の流れを楽しめることもあって、坂本を訪れる人たちの休憩所としてだけではなく、地元の方の日常の買い物の場所、憩いの場所ともなっているようです。P1040090

道の駅「阪本」です。道の駅の場所や営業時間については、こちらをご参照下さい。

P1020533 対岸から見た道の駅です。桜の季節には、訪問者は更に多く、桜の下でお弁当を広げる人たちの姿も見られます。

P1040103 道の駅横からは、荒瀬ダムの全景を見ることができます。ダム撤去が開始されるまでには、ここから、ダムまでの間に撤去を見学できる展望所も建設予定です。

P1040102 野菜や花の苗も売られていました。この日は10個で350円とお値段は安かったですが、そんなにいらないので・・・。数個でも買えるのかもしれません。

P1040200 道路に面した入口前では季節の花の苗や鉢がたくさん並んでいました。つい買いたくなるようなカラフルな陳列に予定もなかったのに、2鉢もとめてしまいました。今まで八代中心部に買いに行っていましたが、こちらにくる機会も多いので、こちらに来る楽しみがまた増えたようです。

P1040091_2

P1040092 道の駅館内です。地元内外の農産物や土産物が売られています。

P1040094 地元の方が作られた「かずら豆腐」です。普通の豆腐より硬く、つた(かずら)で結んで運べることからかずら豆腐といい、昔は一般家庭でも作られていたようですが、今では地元のグループ鮎帰会が作っているだけのようです。詳しくは鮎帰会のブログ「かずら豆腐を皆様へ」のHPを訪問下さい。切って、そのままお酒のおつまみに最高ですが、いろんな料理法があるようです。

P1040096 球磨川や川辺川のアユが入った八代の「鬼坂」の竹輪やかまぼこです。アユだけでなく柚子味などもありますが、とてもおいしいです。なお、竹輪の売上の一部は、球磨川・川辺川を守る運動をしている団体に寄付されています。

Mitikusa 球磨川を見ながら食べたくなる民宿「森屋」さんの「里のみち草弁当」。季節限定、土日販売で道の駅で販売されています。しかも、早めに売り切れてしまうので、確実に欲しい方、販売日以外に欲しい方は「森屋」さんへ。他のお弁当やパンなども販売されています。また、ここのソフトクリームもお薦めです。

P1110447 何と言っても、ここでの楽しみは、来年の4月から始まる荒瀬ダムの撤去の様子や、その間やその後の球磨川の変化が一望できることです。ここは、ダムが建設される前はその名の通りの荒瀬があり、アユの村一番の漁場になっていました。

ダム撤去がアユや地元の再生につながるのではないかという希望が見える場所になっています。

P1040106 この日は、地元の子供が掛け声をかけながらブランコで遊んでいました。「さかもと!さかもと!さかもと!」と坂本の名前だけを繰り返しながら、楽しんでいるその姿にも、坂本の明るい未来が見えたような気がしました。

|

2011年10月10日 (月)

球磨川河口干潟のハクセンシオマネキ 勢力拡大

cancer南川河口の干潟変化

球磨川河口の干潟といっても、球磨川が球磨川、前川、南川と分流して不知火海に注いでいるために、とても広い範囲に干潟が及んでいます。10月9日は南川の干潟に行ってみました。この前、ちょっとみたらハクセンシオマネキの生息域やヨシ原の拡大、また砂利が増えるなど干潟の形状が変わっていましたので、きちんと確認するためです。

Photo

写真は干潟の一部分です。およそ、人が長靴で入れる部分の半分程度です。半年程前と大きく変わっていました。

・干潟の奥に見える白い部分は、以前はコメツキガニが優先していましたが、今は砂利層になっていて、厚みもかなりあります。

・その下の黒っぽい部分は、ヤマトオサガニの生息域でしたが、今は半分ぐらいをコメツキガニが占めています。

その他にも

・以前、シオマネキが生息していた泥干潟の部分の半分はヨシ原が侵入し、残りの半分は殆どハクセンシオマネキが優先し、シオマネキの数が格段に減った。

・護岸近くの泥っぽいところは、フトヘナタリが優先していたが、3分の2近くがコメツキガニの生息域に変わっている。

ここは、10年近く毎年見ているところです。ここ1年の変化は劇的で、荒瀬ダムゲート全開以外の理由は考えられません。

P1030907 ↑遠くてはっきりしませんが、オオセグロカモメでしょうか?干潟では大きな群れが休憩中でした。

P1030840vs P1030841vs

↑体格が全く違うにも関わらず、シオマネキ(左)に果敢に挑むハクセンシオマネキ(右)。間合いを測るように距離をおき、ハサミを素早く出す・・その様子はフェンシングの試合のようです。

干潟のあちこちでハクセンシオマネキとシオマネキの生息場所が重なっているところが見られます。以前は住み分けがはっきりしていました。結構あちこちで、縄張りをめぐるぶつかりが見られました。しかし、体の大きさでは勝っているシオマネキですが、自然の変化は現時点では、ハクセンシオマネキにとって有利です。

P1030913 ↑おびただしい数のハクセンシオマネキ。数万単位で生息していると思いますが、一度きちんとカウントしてみたいと思います。

P1030958↑広がるヨシ原。マングローブ(右)の付近から先は泥干潟でした。左手の植物はハマサジです。

P1030792

←ハマサジの花。海岸に特有の植物です。マングローブは、生き物の生息環境創出のためと称して、過去人の手で植えられたものです。日本の生態系を無視したこういう手法は考えものです。

P1030888←以前はフトヘナタリ、ヤマトオサガニが優先していましたが、ここもハクセンシオマネキに乗っ取られてしまいました。P1030799 (↑フトヘナタリの顔)

P1030898 ↑以前はヤマトオサガニやコメツキガニの生息域であった泥質や砂質の部分に、出現した砂利の堆積で、かなりな広さがあります。ヨシも侵入し始めています。

P1030742 P1030998

↑しかし、まだトビハゼ(左)もムツゴロウ(右)も健在です。

自然に形成される干潟には、泥っぽい部分から砂泥質、砂質、砂利など多様な環境が混在するものと思われますので、ムツゴロウやヤマトオサガニの生息環境がなくなるとは思えませんので、健全な形に移行していくものとは思っています。事実、この地区のムツゴロウはダム建設前も確認できていたところで、その後消失し、10年ほど前からまた確認できるようになっていたところです。

しかし、荒瀬ダムの撤去が干潟にどのような変化をもたらすのか、今後も注意深く観察していきたいと思っています。

| | コメント (1)

2011年10月 6日 (木)

ゲート全開後2年目の河原の植物

  荒瀬ダムのゲート全開後、1年半が過ぎました。2度目の夏も過ぎ、肌寒くなってきた10月2日、西鎌瀬の河原の植物を調べてみました。ここは、ダムがゲートを全開して、河原の上流には瀬も復活しているところです。

clubゲート全開前と現在の景観の違い

( ↓ ゲート全開前の満水時)

R21l220328s

(↓ゲート全開後1年半)

P1030521s 

club大幅に種類が増えていた河原

去年の夏と比べて、植物の種類数は大幅に増えていました。気がついた主な変化をまとめてみました。

one観察できた草本は約52種。去年はヤナギタデが優先していた斜面部分はオオブタクサやヨモギ、オオケタデ、オオオナモミなどで占められ、ヤナギタデはかなり減少しています。

P1070604s (↑去年8月末)

P1030359s

(↑H23年10月2日)

twoアカメガシワやヤナギ(オオタチヤナギと思われる)、ホソバイヌビワなど5種類の樹木の幼木が侵入していた。去年は全く観察できなかったものです。

P1030238 P1030305s_2

↑アカメガシワ              ↑ヤナギの仲間

(↓優先している植物種)

P1030345sP1030356sP1030330sP1030171

P1030179_2 P1030145_2

↑(写真左上から右に)オオケタデ、ブタクサ、ヨモギ、オオオナモミ、カナムグラ、ソナレムグラ)もともと、ソナレムグラは球磨川の河口域でしか見られなかったものですが、護岸の緑化のため植栽され流域に広がったと言われています。

three石河原の部分は、去年はハマスゲがところどころに見られたが今年は河原には殆ど見られなかった。ツルヨシが根茎を伸ばしつつある。

P1030174 P1030352s

(↑ハマスゲ、ツルヨシ)    

fourその他、多く観察された種

P1030136P1030432_1sP1030329P1030622 

P1030276s

P1030154_2

P1030421

P1030380s

(↑アメリカセンダングサ、ジュズダマ、イヌビユ、ヤナギタデ、センナリホウズキ、エノキグサ、ノゲイトウ、トダシバ)

その他、オヒシバ、メヒシバ、カヤツリグサ、マルバツユクサ、カラムシなども多く見られました)

five1~2株のみ確認できた種

P1030267_3s P1030325_2s P1030403_6s

(↑ラセンソウ、マメアサガオ、マルバルコウ)

確認できたのは、草本が52種と樹木5種です。草本のうち、外来種と在来種の割合は種数にして、半々ですが、多くの面積を占めているのは外来種です。ツユクサの仲間もツユクサとマルバツユクサの2種がありましたが、ツユクサは一株のみでした。また、去年観察できたカワラケツメイは今年は確認できませんでした。また、他の護岸では多く見られたヒメムカシヨモギはここでは見られませんでした。

今後ダムが撤去されることによって、種の構成がどのように変化していくかは不明ですが、注意深く見ていきたいと思います。

関連記事:ゲート全開4ヶ月後の河原の植物

|

2011年10月 2日 (日)

新鮮な地元野菜の直売所。坂本町のきっちんはうす

clover“きっちんはうす”

P1030116s 坂本町破木にある“きっちんはうす”は、地元で採れた新鮮な野菜を格安のお値段で提供している直売所です。

Photo 場所は八代から球磨川沿いに向かう国道219号線を南に下り、荒瀬ダムを通り過ぎ、赤い葉木橋の下をくぐり抜けると、すぐ百済木川に架かる破木橋にでます。その手前を右折すると、約500程先の右手にあります。国道から、それたところにあるにも関わらず、八代の人たちにも結構名前が知られています。地元で育てた新鮮で安い野菜とぼたもちで有名です。

住所:八代市 坂本町 川嶽 762-1. TEL 0965- 45-8185

P1030110s

P1030109s P1030663s いつも、夕方の閉店間際に行くことが多いため、殆ど売り切れでした。今日は、午後の早い時間に寄りました。なんとかセーフです。じゃがいも、さつまいも、ピーマン、ナス、ネギなど季節の野菜が並んでいます。

←ニガウリ4個入一袋とミョウガ一袋をゲット。どちらも100円でした。

P1030104s 

P1030456s_2何と言っても、このお店で有名なのがさつまいもで作った餅にきなこをまぶした“ぼたもち”です。冷えても固くなりません。この日は今年初めての販売といういうことで、早速いただいて帰りました。すぐ売り切れてしまうので、予約しないと、購入することができない場合もあるようです。

P1030114s “きっちんはうす”の前を流れるのは球磨川の支流百済木川です。荒瀬ダムのゲートが閉まっている時は、ここまでダム湖の湛水域に入るため、ヘドロが堆積し、本当に汚い川でした。それが今は水位が下がり、そのまま飲めそうに透明度が高い綺麗な水が流れています。夏には小さな子供も安心して遊べそうです。坂本町に今魅力的な場所が、どんどん増えていることを行く度に実感させられます。

|

2011年9月26日 (月)

球磨川の干潟一面覆う泥

cancer一気に増えたシルト状の堆積物

9月25日、球磨川の堆積物の調査を行いました。平成22年4月のゲート全開以来7回目の調査です。調査に出向く度に歩きやすくなる干潟に、私たちの期待度は高まります。コンクリートの護岸を降りて調査ポイントに向かいます。今までなら、行く度に調査スタッフが開口一番口を揃えていうのは、「わあ、歩きやすくなっている」です。しかし、今回は全く様子が違います。過去、歩きやすかった澪筋周辺まで足元が抜かり、歩きにくいことこの上ありません。また、今日の泥は川の流れに近い位置で採取したもの程臭いがきつく、ヘドロの臭いがしました。まるで、去年荒瀬ダムの全開直後の干潟の臭いです。

場所によっても厚さは違いますが、干潟全体は粘土のように粘着性のある泥で覆われています。ハマるとなかなか足が抜けません。それでも何とか目的地へ到着し、サンプル採取を行いましたが、いつもと同じ距離約3kmぐらい歩きまわったらだけなのに、疲労困憊です。

今日の状況を良く観察すると、これまで形成された干潟表面の上に、泥の層が最近多い被さったという感じです。1週間ほど前に降り続いた雨により、球磨川から多くのシルト上の泥が運ばれ、干潟を覆ったと考えるのが一番自然です。確実性はないのですが、やはり瀬戸石ダムの放流を否定することはできません。

ただ、大雨後に調査をしたことはこれまでありませんでしたので、今後継続することで、いろんなデータを重ねていく必要性を改めて感じた調査となりました。

P1020926s どこも、シルト上の泥がかぶっているのは、表面だけです。掘ると砂地が出てきます。歩いた跡からも、その様子を伺うことができます。

干潟表面の生き物の数もとても少なかったです。ただ、これは、この体積した泥のせいもあるかもしれませんが、今年もアナジャコやハマグリ採りに来る人達によりかなり撹乱されているのも大きな原因があると思います。

P1020909s GPS測定器で、調査ポイントを確認しながら、採泥地点を探します。今日は新しい測定器導入で、みんなで交代しながら操作の仕方を覚えつつの作業となりました。

PhotoPhoto_2  泥の上のケフサイソガニです。これまでケフサイソガニとされていたものが、実はケフサイソガニとタカノケフサイソガニの二種いることが最近わかりました。表からではどちらか分かりにくいので腹側を見てみました。斑点の様子などから判断すると、ケフサイソガニと分かりました。

オサガニやヤマトオサガニは、人が近づくとササッと巣穴に逃げ込みますが、ケフサイソガニなどは、じっとして動かないことが多いようです。

P1020934s 干潟を覆っている泥の部分を持ち帰り、篩に欠けてみました。大変粒子は細かいのに、目の荒い古いを利用しても、一向にふるい分けすることができません。かなり、べっとりとした感じがあり、篩の目を詰まらせてしまうようです。

|

2011年9月22日 (木)

9月県議会にみる荒瀬ダムの今

Photo今日から、9月県議会の代表質問、一般質問が始まり、代表質問に立った自民党西岡勝成議員、及び民主・県民クラブの平野みどり県議それぞれから荒瀬ダムに関する質問が行われました。両議院とも、撤去資金の30億円を心配する質問がありました。平野県議からは、日本初のダム撤去に向けて、県の積極的な取り組みを促す質問もなされました。

下記は、その質問と回答のポイントのみの紹介です。

■西岡勝成議員の質問

議員:撤去資金の不足を、これまでの経緯も踏まえ、どのように対応するのか?

知事:民主党は支援を約束した。堤防嵩上げや護岸補修については、交付金の一部活用が認められ、技術的支援で縮減の可能性も高まっているが、老朽化した河川工作物をどうするかなど明らかでなく、財政支援は不十分である。管さんも支援を言及してこられ、新体制政権にも働きかけた。2日に楢床大臣に会い、経緯も含め説明した。理解してもらえたと思う。言ったことを実行するのは政治家の責任であり、具体的な支援策を示してほしい。来年度予算編成で具体的に示されるよう働きかけていきたい。

・・・この回答に対し、西岡議員も「一緒になって言葉の重みを(民主党に)追求していきたい」と述べられておりました。

■平野みどり議員の質問

(質問1):費用削減のために、住民の意見を聞いたらどうか(住民はには、この部分の工事はいらないとか、この部分の事業は我慢するとか意見があるのではという趣旨)。

知事:国に経費削減のための技術支援も求め、撤去計画に反映し、地元にも説明して意見を頂いた。今後も必要に応じ国と協議し、地元にも説明していく。

(質問2):荒瀬ダムについて、WEBの利用や展示所設置も含めて、広く情報を公開していってはどうか。

知事:全国初のダム撤去であり、記録を残すことは必要。八代市でも道の駅を活用して、資料等展示していくと聞いているので、関係資料の提供など行いたい。

(質問3)祝賀会等の開催を考えられないか。

知事:撤去費用とも照らしわせて、今後考えたい。

・・これに対して、平野議員からは、「ささやかでもいいので、祝賀会は開催してほしい」と意見追加されていました。もっともです。地元目線での質問はとてもうれしいものです。

これまで1000近くのダムを撤去してきたアメリカにおいてさえ、初の大型ダム撤去となるエルワ川の二つのダム撤去では、9月17日大規模な祝賀会が開催されました。日本発のダム撤去の現場となる荒瀬ダム撤去の現場として、熊本県、八代市はもっと積極的にこの機会を利用して、熊本県及び八代市の存在をアピールしてほしいものです。

| | トラックバック (0)

2011年9月18日 (日)

Elwha Dam removal Ceremony

Photo_2

エルワ川のダム撤去開始を祝う

日本時間で9月17日の午前7時、エルワダム撤去の記念式典がエルワダム湖サイトで実施され、動画配信されました。その様子を写真で紹介。

20110917s

20110917

0917elwha2 エルワダムはダムサイトに広い空間はないために、式典は招待された約400人に限定されたようです。ダム上流(左岸)が式典の会場です。

0 地元のダンスグループによる入場歌で開幕です。

4_2サーモンを描いた大きな看板の前で、招待者や地元の代表のスピーチが続きます。川が蘇ること、サーモンが戻って来ることに対する喜びのスプーチが多いように聞こえました。

5

9 途中で、音楽演奏が入ります。Beautiful world、beautiful worldを湛えた歌が披露されます(上)、下は地元の高校生と合唱するDana Lyonsさんです。

10 式典が終わるとすぐにダム湖の中では、土砂除去する作業が開始されていました。本格的な撤去は2週間後ぐらいからです。

式典に参加されない人は、イベントのメイン会場であるthe Port Angeles City Pier の大型スクリーンで見ることができたようです。そちらの会場の様子が見られなかったは少し残念でした。

|

2011年9月17日 (土)

荒瀬ダム撤去開始に向けた八代市の取り組み

9月八代市議会の一般質問に応えて

Photo 9月議会の一般質問の4日目9日に一般質問に共産党の笹本サエ子議員が荒瀬ダム撤去に向けた八代市の取り組みについて質問を行いました。質問内容は、撤去記念事業などのイベント実施に関する予定についてです。

以下、質問に対する答弁です(要約)。

one撤去記念事業などのイベント開催について

答弁:荒瀬ダム撤去という日本国内初めての歴史的な出来事を契機とした取り組み等に関しましては、地元の市として、可能な事業を実施することとしており、更に民間のイベント等に対しましては、公的な助成制度の適応があるような内容であれば、積極的な活用を促すとともに、場合によってはアドバイスを行うなど、市民活動の一助となるよう併せて努めて参りたいと考えております。

two撤去記念事業の公的な助成制度について

答弁:昨年度、坂本町において、地域住民の方々が荒瀬ダム撤去による球磨川の再生が、地域活性化に寄与すると大きな期待が寄せられ、球磨川水系地区を中心としてイベントを実施したり、昔から地域に伝わる伝統食が味わえるような里を作りたいということがあった。これに、「高齢者が活躍する地域コミュニティづくりアドバイザー派遣事業」を活用しました。

また、県で今年から、定住や雇用、交流拡大に資する取り組みなどへ総合的な支援を目的にした「地域づくり夢チャレンジ推進事業」が総説されました。このような助成事業に関して情報提供を行い、地域団体の方々と積極的に関与し、地域活性化のために努めていきたいと考えています。

three撤去工事の展望所設置について

この質問に対しては、展望所設置することを前提に現在、具体的な設置場所を検討しているところだということでした。現在の道の駅と荒瀬ダムの間の区間で、工事車両の進入路や資材置き場の場所確認後決定するというような答弁だったと思います。

・・・ともかくも、八代市として撤去開始に向けて、積極的に取り組んでいくという趣旨の回答でした。後、撤去開始まで半年余りです。予想される全国からのビジターに対応するためだけでなく、今後の地域活性に繋がっていくよう、積極的な取り組みを期待したいものです。

| | コメント (0)

«エルワ川の二つのダム撤去、カウントダウン