ゲート全開後2年目の河原の植物
荒瀬ダムのゲート全開後、1年半が過ぎました。2度目の夏も過ぎ、肌寒くなってきた10月2日、西鎌瀬の河原の植物を調べてみました。ここは、ダムがゲートを全開して、河原の上流には瀬も復活しているところです。
ゲート全開前と現在の景観の違い
( ↓ ゲート全開前の満水時)
(↓ゲート全開後1年半)
大幅に種類が増えていた河原
去年の夏と比べて、植物の種類数は大幅に増えていました。気がついた主な変化をまとめてみました。
観察できた草本は約52種。去年はヤナギタデが優先していた斜面部分はオオブタクサやヨモギ、オオケタデ、オオオナモミなどで占められ、ヤナギタデはかなり減少しています。
(↑H23年10月2日)
アカメガシワやヤナギ(オオタチヤナギと思われる)、ホソバイヌビワなど5種類の樹木の幼木が侵入していた。去年は全く観察できなかったものです。
↑アカメガシワ ↑ヤナギの仲間
(↓優先している植物種)
↑(写真左上から右に)オオケタデ、ブタクサ、ヨモギ、オオオナモミ、カナムグラ、ソナレムグラ)もともと、ソナレムグラは球磨川の河口域でしか見られなかったものですが、護岸の緑化のため植栽され流域に広がったと言われています。
石河原の部分は、去年はハマスゲがところどころに見られたが今年は河原には殆ど見られなかった。ツルヨシが根茎を伸ばしつつある。
(↑ハマスゲ、ツルヨシ)
その他、多く観察された種
(↑アメリカセンダングサ、ジュズダマ、イヌビユ、ヤナギタデ、センナリホウズキ、エノキグサ、ノゲイトウ、トダシバ)
その他、オヒシバ、メヒシバ、カヤツリグサ、マルバツユクサ、カラムシなども多く見られました)
1~2株のみ確認できた種
(↑ラセンソウ、マメアサガオ、マルバルコウ)
確認できたのは、草本が52種と樹木5種です。草本のうち、外来種と在来種の割合は種数にして、半々ですが、多くの面積を占めているのは外来種です。ツユクサの仲間もツユクサとマルバツユクサの2種がありましたが、ツユクサは一株のみでした。また、去年観察できたカワラケツメイは今年は確認できませんでした。また、他の護岸では多く見られたヒメムカシヨモギはここでは見られませんでした。
今後ダムが撤去されることによって、種の構成がどのように変化していくかは不明ですが、注意深く見ていきたいと思います。
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