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2011年9月26日 (月)

球磨川の干潟一面覆う泥

cancer一気に増えたシルト状の堆積物

9月25日、球磨川の堆積物の調査を行いました。平成22年4月のゲート全開以来7回目の調査です。調査に出向く度に歩きやすくなる干潟に、私たちの期待度は高まります。コンクリートの護岸を降りて調査ポイントに向かいます。今までなら、行く度に調査スタッフが開口一番口を揃えていうのは、「わあ、歩きやすくなっている」です。しかし、今回は全く様子が違います。過去、歩きやすかった澪筋周辺まで足元が抜かり、歩きにくいことこの上ありません。また、今日の泥は川の流れに近い位置で採取したもの程臭いがきつく、ヘドロの臭いがしました。まるで、去年荒瀬ダムの全開直後の干潟の臭いです。

場所によっても厚さは違いますが、干潟全体は粘土のように粘着性のある泥で覆われています。ハマるとなかなか足が抜けません。それでも何とか目的地へ到着し、サンプル採取を行いましたが、いつもと同じ距離約3kmぐらい歩きまわったらだけなのに、疲労困憊です。

今日の状況を良く観察すると、これまで形成された干潟表面の上に、泥の層が最近多い被さったという感じです。1週間ほど前に降り続いた雨により、球磨川から多くのシルト上の泥が運ばれ、干潟を覆ったと考えるのが一番自然です。確実性はないのですが、やはり瀬戸石ダムの放流を否定することはできません。

ただ、大雨後に調査をしたことはこれまでありませんでしたので、今後継続することで、いろんなデータを重ねていく必要性を改めて感じた調査となりました。

P1020926s どこも、シルト上の泥がかぶっているのは、表面だけです。掘ると砂地が出てきます。歩いた跡からも、その様子を伺うことができます。

干潟表面の生き物の数もとても少なかったです。ただ、これは、この体積した泥のせいもあるかもしれませんが、今年もアナジャコやハマグリ採りに来る人達によりかなり撹乱されているのも大きな原因があると思います。

P1020909s GPS測定器で、調査ポイントを確認しながら、採泥地点を探します。今日は新しい測定器導入で、みんなで交代しながら操作の仕方を覚えつつの作業となりました。

PhotoPhoto_2  泥の上のケフサイソガニです。これまでケフサイソガニとされていたものが、実はケフサイソガニとタカノケフサイソガニの二種いることが最近わかりました。表からではどちらか分かりにくいので腹側を見てみました。斑点の様子などから判断すると、ケフサイソガニと分かりました。

オサガニやヤマトオサガニは、人が近づくとササッと巣穴に逃げ込みますが、ケフサイソガニなどは、じっとして動かないことが多いようです。

P1020934s 干潟を覆っている泥の部分を持ち帰り、篩に欠けてみました。大変粒子は細かいのに、目の荒い古いを利用しても、一向にふるい分けすることができません。かなり、べっとりとした感じがあり、篩の目を詰まらせてしまうようです。

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