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2011年9月

2011年9月26日 (月)

球磨川の干潟一面覆う泥

cancer一気に増えたシルト状の堆積物

9月25日、球磨川の堆積物の調査を行いました。平成22年4月のゲート全開以来7回目の調査です。調査に出向く度に歩きやすくなる干潟に、私たちの期待度は高まります。コンクリートの護岸を降りて調査ポイントに向かいます。今までなら、行く度に調査スタッフが開口一番口を揃えていうのは、「わあ、歩きやすくなっている」です。しかし、今回は全く様子が違います。過去、歩きやすかった澪筋周辺まで足元が抜かり、歩きにくいことこの上ありません。また、今日の泥は川の流れに近い位置で採取したもの程臭いがきつく、ヘドロの臭いがしました。まるで、去年荒瀬ダムの全開直後の干潟の臭いです。

場所によっても厚さは違いますが、干潟全体は粘土のように粘着性のある泥で覆われています。ハマるとなかなか足が抜けません。それでも何とか目的地へ到着し、サンプル採取を行いましたが、いつもと同じ距離約3kmぐらい歩きまわったらだけなのに、疲労困憊です。

今日の状況を良く観察すると、これまで形成された干潟表面の上に、泥の層が最近多い被さったという感じです。1週間ほど前に降り続いた雨により、球磨川から多くのシルト上の泥が運ばれ、干潟を覆ったと考えるのが一番自然です。確実性はないのですが、やはり瀬戸石ダムの放流を否定することはできません。

ただ、大雨後に調査をしたことはこれまでありませんでしたので、今後継続することで、いろんなデータを重ねていく必要性を改めて感じた調査となりました。

P1020926s どこも、シルト上の泥がかぶっているのは、表面だけです。掘ると砂地が出てきます。歩いた跡からも、その様子を伺うことができます。

干潟表面の生き物の数もとても少なかったです。ただ、これは、この体積した泥のせいもあるかもしれませんが、今年もアナジャコやハマグリ採りに来る人達によりかなり撹乱されているのも大きな原因があると思います。

P1020909s GPS測定器で、調査ポイントを確認しながら、採泥地点を探します。今日は新しい測定器導入で、みんなで交代しながら操作の仕方を覚えつつの作業となりました。

PhotoPhoto_2  泥の上のケフサイソガニです。これまでケフサイソガニとされていたものが、実はケフサイソガニとタカノケフサイソガニの二種いることが最近わかりました。表からではどちらか分かりにくいので腹側を見てみました。斑点の様子などから判断すると、ケフサイソガニと分かりました。

オサガニやヤマトオサガニは、人が近づくとササッと巣穴に逃げ込みますが、ケフサイソガニなどは、じっとして動かないことが多いようです。

P1020934s 干潟を覆っている泥の部分を持ち帰り、篩に欠けてみました。大変粒子は細かいのに、目の荒い古いを利用しても、一向にふるい分けすることができません。かなり、べっとりとした感じがあり、篩の目を詰まらせてしまうようです。

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2011年9月22日 (木)

9月県議会にみる荒瀬ダムの今

Photo今日から、9月県議会の代表質問、一般質問が始まり、代表質問に立った自民党西岡勝成議員、及び民主・県民クラブの平野みどり県議それぞれから荒瀬ダムに関する質問が行われました。両議院とも、撤去資金の30億円を心配する質問がありました。平野県議からは、日本初のダム撤去に向けて、県の積極的な取り組みを促す質問もなされました。

下記は、その質問と回答のポイントのみの紹介です。

■西岡勝成議員の質問

議員:撤去資金の不足を、これまでの経緯も踏まえ、どのように対応するのか?

知事:民主党は支援を約束した。堤防嵩上げや護岸補修については、交付金の一部活用が認められ、技術的支援で縮減の可能性も高まっているが、老朽化した河川工作物をどうするかなど明らかでなく、財政支援は不十分である。管さんも支援を言及してこられ、新体制政権にも働きかけた。2日に楢床大臣に会い、経緯も含め説明した。理解してもらえたと思う。言ったことを実行するのは政治家の責任であり、具体的な支援策を示してほしい。来年度予算編成で具体的に示されるよう働きかけていきたい。

・・・この回答に対し、西岡議員も「一緒になって言葉の重みを(民主党に)追求していきたい」と述べられておりました。

■平野みどり議員の質問

(質問1):費用削減のために、住民の意見を聞いたらどうか(住民はには、この部分の工事はいらないとか、この部分の事業は我慢するとか意見があるのではという趣旨)。

知事:国に経費削減のための技術支援も求め、撤去計画に反映し、地元にも説明して意見を頂いた。今後も必要に応じ国と協議し、地元にも説明していく。

(質問2):荒瀬ダムについて、WEBの利用や展示所設置も含めて、広く情報を公開していってはどうか。

知事:全国初のダム撤去であり、記録を残すことは必要。八代市でも道の駅を活用して、資料等展示していくと聞いているので、関係資料の提供など行いたい。

(質問3)祝賀会等の開催を考えられないか。

知事:撤去費用とも照らしわせて、今後考えたい。

・・これに対して、平野議員からは、「ささやかでもいいので、祝賀会は開催してほしい」と意見追加されていました。もっともです。地元目線での質問はとてもうれしいものです。

これまで1000近くのダムを撤去してきたアメリカにおいてさえ、初の大型ダム撤去となるエルワ川の二つのダム撤去では、9月17日大規模な祝賀会が開催されました。日本発のダム撤去の現場となる荒瀬ダム撤去の現場として、熊本県、八代市はもっと積極的にこの機会を利用して、熊本県及び八代市の存在をアピールしてほしいものです。

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2011年9月18日 (日)

Elwha Dam removal Ceremony

Photo_2

エルワ川のダム撤去開始を祝う

日本時間で9月17日の午前7時、エルワダム撤去の記念式典がエルワダム湖サイトで実施され、動画配信されました。その様子を写真で紹介。

20110917s

20110917

0917elwha2 エルワダムはダムサイトに広い空間はないために、式典は招待された約400人に限定されたようです。ダム上流(左岸)が式典の会場です。

0 地元のダンスグループによる入場歌で開幕です。

4_2サーモンを描いた大きな看板の前で、招待者や地元の代表のスピーチが続きます。川が蘇ること、サーモンが戻って来ることに対する喜びのスプーチが多いように聞こえました。

5

9 途中で、音楽演奏が入ります。Beautiful world、beautiful worldを湛えた歌が披露されます(上)、下は地元の高校生と合唱するDana Lyonsさんです。

10 式典が終わるとすぐにダム湖の中では、土砂除去する作業が開始されていました。本格的な撤去は2週間後ぐらいからです。

式典に参加されない人は、イベントのメイン会場であるthe Port Angeles City Pier の大型スクリーンで見ることができたようです。そちらの会場の様子が見られなかったは少し残念でした。

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2011年9月17日 (土)

荒瀬ダム撤去開始に向けた八代市の取り組み

9月八代市議会の一般質問に応えて

Photo 9月議会の一般質問の4日目9日に一般質問に共産党の笹本サエ子議員が荒瀬ダム撤去に向けた八代市の取り組みについて質問を行いました。質問内容は、撤去記念事業などのイベント実施に関する予定についてです。

以下、質問に対する答弁です(要約)。

one撤去記念事業などのイベント開催について

答弁:荒瀬ダム撤去という日本国内初めての歴史的な出来事を契機とした取り組み等に関しましては、地元の市として、可能な事業を実施することとしており、更に民間のイベント等に対しましては、公的な助成制度の適応があるような内容であれば、積極的な活用を促すとともに、場合によってはアドバイスを行うなど、市民活動の一助となるよう併せて努めて参りたいと考えております。

two撤去記念事業の公的な助成制度について

答弁:昨年度、坂本町において、地域住民の方々が荒瀬ダム撤去による球磨川の再生が、地域活性化に寄与すると大きな期待が寄せられ、球磨川水系地区を中心としてイベントを実施したり、昔から地域に伝わる伝統食が味わえるような里を作りたいということがあった。これに、「高齢者が活躍する地域コミュニティづくりアドバイザー派遣事業」を活用しました。

また、県で今年から、定住や雇用、交流拡大に資する取り組みなどへ総合的な支援を目的にした「地域づくり夢チャレンジ推進事業」が総説されました。このような助成事業に関して情報提供を行い、地域団体の方々と積極的に関与し、地域活性化のために努めていきたいと考えています。

three撤去工事の展望所設置について

この質問に対しては、展望所設置することを前提に現在、具体的な設置場所を検討しているところだということでした。現在の道の駅と荒瀬ダムの間の区間で、工事車両の進入路や資材置き場の場所確認後決定するというような答弁だったと思います。

・・・ともかくも、八代市として撤去開始に向けて、積極的に取り組んでいくという趣旨の回答でした。後、撤去開始まで半年余りです。予想される全国からのビジターに対応するためだけでなく、今後の地域活性に繋がっていくよう、積極的な取り組みを期待したいものです。

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2011年9月15日 (木)

エルワ川の二つのダム撤去、カウントダウン

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cancer9月17日、撤去開始を前に、大規模祝賀会始まる

今、アメリカの新聞は毎日のように、二つのダムの撤去(エルワダム・グラインズキャニオンダム)に関する記事が掲載されています。

Photo (↑ゲート全開中のエルワダム。Olympic National Park HP から)数百のダム撤去の事例があるアメリカで、どうしてここまで注目されているのか、それには理由があります。すでに1000近い撤去事例があっるアメリカでもこれほど大きなダムを二つ一緒に撤去するというのは初めてです。いよいよ大型ダムの撤去の時代に入ったことの象徴となる事業となっています。

球磨川程の規模のエルワ川にある高さ約32mと高さ約64mのダム二つを撤去する目的は、エルワ川の再生としたもので、この二つのダム撤去が川の再生にどれほどの影響をあたえるのか検証する大事な機会であるという視点から捉えられています。そして、実際今後予定されている大型ダムの撤去に生かされるため、現場では、建設以来激減したサーモンなどの魚類をを始めとする様々な調査研究が、河口までを含めた流域全体を視野にいれ実施されています。

 ⇒エルワダム撤去と河口の調査を報じたニュース

cancer二つのダム撤去に対する研究者の関心

荒瀬ダム撤去場合は、撤去の影響は遥拝堰(荒瀬ダムの下流にある堰)までしか及ぼさないとして、モニタリング調査の範囲は遥拝堰までにとどまり、球磨川汽水域、河口の干潟や八代海までは調査の範囲に含まれていません。これはとても残念なのとです。エルワ川の場合はダムを撤去することで、降下性のサケが流域にどの程度戻ってくるかだけでなく、河口の干潟の生物の生息環境の変化から流域に生息する動物(熊やワシ、カワウソ)などの生息にどのような影響をあたえるのかまで、様々な調査が開始されています。

もちろん、潜在植生の復元やサーモン孵化事業など、再生のための積極的な事業も展開されています。

アメリカの地質研究者たちは、この二つのダムの撤去が与える影響について、以下の視点で注目しています。

●サーモンの数が、その生活史における多様性、生産性の観点からどのように変化するか。

●サーモンの復活が在来性の魚類や他の水生生物にどのような影響を与えるか。

●堆積物はいつどのようにして流域に還元されるか。

●ダム撤去終了後、どこくらいの期間で生態系、特にダム湖部分の生態系が復元されるか。

●放出されたダム湖の堆積物が淡水や海域の生態系及び生物相にどのような影響を与えるか。

●ダックや川の底生生物、カエル、熊などにダム撤去はどのような影響を与えるか。また、サーモンは流域の上流にまで戻ってくるか。

●ダム湖の露出した範囲で、どのような植物が確認されるか、また、先駆植物はどのような役割を果すか。

・・・荒瀬ダム撤去においても、ようやく大学の研究室など様々な研究者が関心をもち現場に訪れつつあります。私たちも市民レベルでの調査を開始しています。しかし、様々な観点からの調査は未だに不足していますし、その調査研究に対して、県や国からの協力・補助がないことは、本当に残念です。これからに期待したいものです。

cancer二つのダム撤去により期待される効果

国立公園保全局は、この二つのダムの撤去がもたらすであろう効果について、次のように述べています。

1.サーモンが河口から70kmまで遡上できるようになり、その数が3000から40万に増える。

2.エルワ川と共に生きてきた先住民族の伝統・文化が復活する。

3.エルワ川流域の生態系が再生する

4.サーモンが川に戻り、川が再生することによって、釣りやカヤックなどレクレーションの場をもたらし、地域が活性化することによって経済的効果をもたらす。

5.山からの土砂が海まで供給され始めることによって、元の海岸や河口干潟がよみがえる。

荒瀬ダム撤去の地元でも、これらの予想は、荒瀬ダム撤去によっても同様だと期待が膨らんでいます。

cancerElwha River Restoration and Dam Removal Ceremony

そのダム撤去を前に、今月9月17日祝賀会を始め様々な関連イベントが13日夜から開始されています。著名人を招待した式典はもちろんのこと、参加できない人のためには大型スクリーンによる生中継、イベント広場におけるアーテストたちの音楽やトーク、ダムに関する資料のブース設置。また、撤去の過程や川の再生をテーマにした2日間に亘るシンポジウム開催や川の再生をテーマにした野外での環境学習ブログラムなどにも力を入れています。

楽しいところでは河口からダムまでの探検ツアー、河口でのサンセットクルーズ、ダム周辺のトレイルハイキング、先住民族であるクララム族との交流会など、イベントはどれもこのダム撤去を心待ちにしたきたのかその歓びが日本にいる私たちも伝わってくるものばかりです。全米から集まるであろうマスコミはホテルに臨時報道室を設置し、毎日のように特別番組が組まれています。祝賀会の様子は動画配信(→こちら)も予定されています。

詳しくは、Celebrate Elwha!のイベント案内を見て下さい。

また、ダムサイトやダム湖の毎日の変化は、下記サイトのスライドショーで閲覧可能です。

   ⇒Elwha River Restoration Project

ともあれ、

エルワダム、グラインズキャニオンダムの撤去開始に乾杯!

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2011年9月13日 (火)

蒲島知事「荒瀬ダム撤去は私の責任で踏み切る」

pisces蒲島知事インタビュー記事「公共事業は中止できる 熊日9月13日

014_2  川辺川ダムの中止も、荒瀬ダム撤去も本当に現実的になったのだなと思える記事が今朝の地元紙熊日に掲載されていました。

熊本の事例が、新しい河川行政の道筋を作ってくれたら、本当にうれしいです。

その発言の一部を紹介します。

■(五木再建)「たとえ、法律が出来なくても県でできることからやっていく。」

■(洪水防止)「たとえ100年に一度の洪水に備えるという大目標を掲げていても、今洪水が来たらどうするのか」

■五木ダムの中止「球磨川と川辺川は私の宝。五木ダムが出来なくても洪水が防げるという技術論ができた」

■荒瀬ダム撤去「(国からの支援)国からベストの回答が来なくても、私の責任で撤去に踏み切る。」

cat撤去費用の削減もみんなで考えよう

撤去費用が30億円不足していることについて、問題視する人は多く、マスコミの質問もそこに集中します。企業局も国の技術支援や撤去計画等、あらゆる方向から検証していくと言っています。

しかし、地元からすると不思議です。削減方法の検証に住民の意見が反映されていないことが問題です。例えば住民は莫大な予算が投入予定の堆積土砂の除去は自然流下でいいといいます。撤去が何より優先で、撤去工事によるマイナスの影響は少々我慢する覚悟があるように思います。ゲートが閉まっていた時、洪水時に一気に放出されていた土砂に比べたら、少しづつしか進まない本体工事による土砂流下は許容範囲だというのは、理解できる話です。費用削減については地元の合意形成を諮り、よりよい方法を見出してほしいものです。

正直、当初は知事の判断が右に左に変わることもあり、地元はいつまでも「本当に撤去されるのだろうか」という不信感がなかなか拭えませんでした。しかし、今日の知事のインタビュー記事からは政治生命をかけてるとも思える強い決意を感じることができます。

また、流域には未だに川辺川ダム事業復活と荒瀬ダム撤去撤回へと動く人たちがいます。しかし、ここ球磨川流域では、住民だけでなく漁業者や農業者、建設業者など流域一つになって、球磨川再生へと取り組んでいけたら、新しい公共事業のあり方を全国に向かって提示できる場所なのだと、気持ちを切り替えてほしいものです。

今回の知事発言は地元住民として、素直に評価したい気持ちです。     

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2011年9月 4日 (日)

熊本県企業局、荒瀬ダムの撤去許可を申請

heart01荒瀬ダム撤去に向けた法的手続き開始

熊本県は荒瀬ダム撤去を決定し、すでに撤去に向けてゲートを全開しています。しかし、撤去工事を開始するためには、河川法に24条、26条に従って除却申請を河川管理者である国土交通省に提出、許可を受けなければなりません。

今までは、住民からすれば、いくら県が「撤去する」と約束してくれても、またひっくり返るのではないかとの不安が消えませんでしたが、これでやっと撤去されるという実感が沸くというものです。

P9020364s 9月2日午前10時、県企業が国土交通省八代河川行動事務所に申請書を提出するのを見届けたいと、坂本町住民が同事務所に駆けつけました。(↑写真:溝口隼平氏撮影)

P9020388 この日、提出されたのは、ダムの除去行為に関する許可申請書、撤去完了するまでの6年間の河川の専有許可申請書、及び撤去工法の詳細を記した資料等のようです。(↑写真:溝口隼平氏撮影)

heart01マスコミの報道紹介

この除却申請については、多くの報道機関が取り上げてくれています。その幾つかを紹介します。

くまにちコム:「荒瀬ダムの撤去許可を申請」http://goo.gl/QHkjh

asahi.com:「費用確保なお課題」http://goo.gl/N5eDp

読売新聞:「川再生の第一歩」http://goo.gl/DGRT3

heart01マスコミや住民と企業局のやり取り

提出後、企業局に対しマスコミや同席していた住民から多くの質問が出されました。仕事同席できませんでしたので、そのやり取り内容に関して、同席された坂本町の溝口隼平氏に記録メモを提供していただき、下記の簡単な要旨の報告です(言葉通りではありません)。※長文です。

Q:今日の許可申請の意味は

A:24年度着工に向けての手続きの第一歩。今後審査を受けて許可をもらい準備をすすめる。

Q:タイミングとして、秋頃と言っていたが早くなった理由は

A:特に早めたというわけではない。当初のスケジュール通り。準備ができたので提出した。Q:

Q:今後の予定は

A:許可がいつになるか分からないので、なんとも

Q:許可は最後の法的手続きになると思うが、残された課題は?

A:財源の確保と地域の課題。

Q:30億円捻出の目処は?

A:国に対する要望、コスト削減、企業内の努力で捻出できるようにしたい。

Q:その目処は立っているのか?

A:年度内に提示したい。

Q:目処がたたない場合は、どうするのか?

A:そうならないようにしていく。

Q:試算計画は、30億円が用立てられ、プラスマイナス・・・(不明)

A:今の試算にはいろんな事情があるので、その手直しや削減に向けて努力していく。県としては約束したので、一生懸命やる。

A:詳細については、今日の配布資料を見て下さい。

Q:今日の許可証は誰に渡したのか。

A:八代河川国道事務所 出張所所長

Q:今後国とは?

A:協議会を開いて、コスト削減と技術的な支援のお願いをしている。この会議は今後も行う。

A:撤去費用の国支援要望については、国に対する熊本県全体の要望の中の一つとしてやっている。

Q:資金計画は年度内と言われたが、いつ頃か。

A:年度内にということで、ご理解を。来年度予算に向けて精査していく必要がある。情報は随時報告していく。

Q:来年度工事が始まる。30億円賄えなくてもするのか。

A:皆さんに理解が得られる資金計画にしていきたい。どういう形になるのかも時期をみて判断したい。

Q:クレスト撤去とか穴をあけるという工事の具体的なところは?

A:川の中に入れるのは11月。道路の通行止の問題もあるので、地元と詰めていく。

Q:11月から2月までの工事期間というのは県が決めたのか?川の中は11月からしかできないのか。

A:そうだ。穴をあけるためには、土砂排出や騒音の問題もあるので、工程的なものも今から詰めていく。

Q:(不明)

A:92億円という総工費は維持管理費など諸経費も入っている。それは変わってないが、今後コスト削減等が入ってくると下がってくると思う。

Q:工期が短くなる可能性は?

A:はっきり分からないが、現在の考えで6年。

Q:撤去工法について企業から意見募集したが、それらも取り入れるのか?

A:意見が(見直しの)対象になればそういうこともある。基本的なことは変わらないが、施工の中で変わることもある。

Q:総事業費92億円の中で、残金が73億円ということですよね?

A:道路の嵩上げ、護岸補修などすでに支出して、残金が73億円ということ、土砂の搬出や護岸の補修あたりでは、すでに執行済み。

Q:撤去自体はもう始まっていると?

A:平成14年に潮谷知事が撤去を決定してから、始まっている。土砂の除去などは進めていた。

Q:92億円というのは潮谷知事の時も含めてか?

A:そうだ。

Q:今後のコスト削減にも影響してくると思うが、自然流下した土砂などは勘案するのか?

A:相対として土砂はそう動いていないという認識。測定して、次のフォローアップ委員会で報告させてもらう。

Q:予算計上の時に、そのデータは参考にされないということか・

A:去年掘ったところも、また溜まったところなどもあるので・・・・。

Q:自然流下でどれだけ流れたのかの試算は?

A:土量計算は毎年している。年度末に毎年測定して、5月頃報告を・・・。

Q:コスト削減に、その変化は反映されないのか?

A:今回のには土砂は入ってない。本体の計画だけ。土砂は流れているのか、逆に溜まっているのか不明。

Q:(今日の申請書を)審査するのは、九州整備局になるのか。

A:基本的に河川の管理・許可機関は九州整備局なので、そこでの判断になる。

Q:水面から上の工事は、4月1日から始まる可能性はあるのか・

A:あると思うが、機器の問題もあるので。業者からすると、同じ機器を利用するのであれば、連続して施工したいということもある。いつから着工になるかも今詰めている。

Q:次の地域対策委員会は?

A:まだ、決まっていない。

Q:(申請書等の)公開は考えてないのか?

A:今はまだ整理ができていない。これを審査する中で、中身が変わることもある。その結果お墨付きが出たところで地元に説明したい。こんなやり方では安全ではないとかいう話も出てくるかもしれないし・・・。

Q:隧道(発電所までの導水トンネル)はどうするのか?

A:利用について募集したけど、要望がなかったので、コストの縮減を考えて、撤去工事で出たコンクリなどを詰める。

Q:藤本発電所は?

A:河川の中についての申請を早くしないといけないので、いまのところしていない。

Q:発電所下の、放流路下流の排土はどうするのか?

A:今、検討中。防災との関連もあるので国とも協議していきたい。

Q:地元の要望を国は知っているのか・

A:国も私も知っている。

Q:今、護岸工事もしているので、あそこの部分については放水路をどうするのかという問題とも絡んでくる。

A:国と協議していく。護岸工事に合わせてできるようにする。

Q:ゲートは来年度撤去するのか?

A:全部じゃないけど、一部外すことで考えている。1門になるのか、2門になるのか・

Q:情報開示や閲覧は?(と、今日の資料を開示すべきだと頑張っていた方がおられました)

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やり取りを聞いて、面白いなと思ったのは、マスコミの質問は30億円の不足金など資金に関することが殆どで、住民からはそれ以外のものが殆どであったことです。土砂の除去は自然流下などで不要であるなど、コスト削減はできるはずだと、これまでも多くの意見を出してきた住民からすると、30億円という金額の不足は不思議で問題に見えないのかもしれません。ともかくも、大きく踏み出した手続きに、地元が以下にホッとしているか、その歓迎ぶりが伺えます。

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坂本の民宿①「森屋」さん…お薦めは「里のみち草弁当」

notes民宿「森屋」さんは、ここにあります。

Photo_2  3号線を下って八代に入ると左手に球磨川が見えてきます。球磨川がその流れを大きく流れを西向きに変える川幅の広い萩原堤防沿いに、球磨川を右手に見ながら県道158号線(国道219号線は対岸)を坂本方面に進み、遥拝堰を過ぎると、車なら数分で最初の集落・古田があります。この古田地区に民宿「森屋」さんはあります。

民宿「森屋」さんの地図

古田地区に入り、すぐ左手上方をみると、「民宿」と書いた看板が見えます。駐車場は県道沿いにありますので、そこを利用してそこから徒歩で登って行っても、3分ぐらいもかかりません。歩くのがいやな方は古田集落の入口に左手に入る細い道を登っていくと、「森屋」さんの前まで車でいくことができます。

P1020397s

notes才能多岐に亘るご夫婦で経営

入り口を入ると、浮きや釣り糸など釣具が並んでいます。釣具も販売している「森屋」さんはご夫婦とお母さんで民宿を経営されています。

お部屋に入ると、季節の草花がいけてあったり、センスの良い小物があちこちにさりげなく置かれていますが、これらはみんな奥様の裕美さんの作品です。民宿に飾るだけでなく、裕美さんは陶芸教室やアクセサリーやタペストりー作りのワークショップを開催をされるなど活発な活動をされています。

ご主人の進さんも民宿経営の傍らと目の前の球磨川で鮎などを川漁をされているのですが、それだけではなく、八代市の地域おこしにも積極的に関わっておられます。また、ご夫婦で川をフィールドとして、川遊びや美化活動などの楽しい企画を頻繁に企画されるなど、ワイルドな一面をお二人とも持っておられます。

活動範囲がとても広いお二人なので、全部紹介することは到底無理なので、詳しいことは「森屋」さんのブログ、「♪釣り船・民宿・森屋♪」を見て下さい。

P9030403s ↑尺鮎を焼く、ご主人の進さん。裕美さんと一緒の写真じゃなくて残念~!

notes野外で食べたくなるお弁当ー「里のみち草弁当」

裕美さんは、もちろんお料理も達人。毎日のようにおいしそうなお料理やおやつがブログやfacebookで紹介されています。しかし、何と言ってもお薦めは、「里のみち草弁当」です。

みんな球磨川や周りの森の自然の恵みを材料に作られたヘルシー弁当で、且つとても美味しくいただける逸品です。

Photo_2 これまで3度頂きましたが、その四季折々の自然の恵みを使っていますので、お惣菜など微妙に違います。それがいいところです。献立の詳細はこちら

そのネーミングが示すようについつい野外で食べたくなるお弁当です。そこには裕美さんの工夫の跡が見られます。リックやバックに入れやすいサイズ・・・持ち歩いてもお弁当の中身が片方に寄ってしまったという経験は誰でもあると思いますが、このお弁当なら大丈夫。家族や恋人の分を重ねていれ歩いても、全く大丈夫です。

二つめの工夫は、食べた後に「捨てずに持って帰りたい」と思ってしまうシュロで作ったお弁当箱です。再利用も考えられたんですね。

そして、何と言っても魅力はワンコイン-そう500円というお値段です(消費税別)。自然素材で手つくり、これが他には真似できないところだと思います。

土・日曜日には坂本の道の駅でも販売されていますが、早めに行かないといつも売り切れ。数必要な時や平日は事前に注文していただくといいようです。

「家庭でお客様に出してもいいし、作るのが面倒くさい高齢者のお昼ごはんにもいいよね」と思わせる味・栄養、見た目、エコと4拍子揃ったお弁当・・・坂本にお出かけの際は是非、一度お召し上がり下さい。

ダム撤去を前提にして、ゲート全開されて流れだした球磨川・・・お天気が良い日は、そんな球磨川を眺めながら、「里のみち草弁当」を頂く。それだけで幸せな気分になりそうです。

notes更なる夢・・・「ふるさと起業家」に認定されて

013 内閣府認定の補助事業「ふるさと起業家」支援事業は、地域の農産物を生かして加工・販売・流通を生み出す起業家を応援する事業です。8月27日に進さんが県内10人目の認定者となりました。全国でも71名しか認定されていません。認定を受けて、進さんと裕子さんの夢はますます広がります。地元のどういう農林水産物の利用した産物が生み出されるのかとても楽しみです。(←地元紙でも紹介されました)

今、坂本は日本初のダム撤去となる荒瀬ダムの撤去を来年の4月に控え、町民には明るい笑顔が見られます。そんな坂本に、更に元気を与えてくれそうな民宿「森屋」さんを応援して下さい。

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