不知火海の恵みが並ぶ蛇籠の朝市
地元ならではの朝市
毎週日曜日に開かれている蛇籠の朝市に出かけてみました。不知火海の採れたての魚介類が並びます。面白いのは、お客さんが集まる時刻6時前に行っても、農家の方が野菜を売っている以外、何も並んでいません。
人だけがやたら一杯になる6時ごろになると、トラックが三々五々広場に集まってきて、開いたスペースに駐車をします。各トラックの周りや、前もって設置してあった販売台の周りにはあっと言う間に人垣ができ、めいめいお目当ての魚介類を買っていきます。販売しているのは殆どが地元の漁師さんです。とても安い!中には、箱ごと買っていく人もいます。
6時に始まって、あっという間に完売、22日の朝は終わった時は6時18分でした。終了間際になり、商品が残りそうだと、更に安くたたき売ってしまいます。この駆け引きも、朝市の魅力です。漁師さんの気分でおまけがあったり、なじみの客には更に安くなったりと・・・地元ならではの市場風景が展開されます。今の季節では、チヌ(クロダイ)、タコ、サザエ、キス、ガザミ、セイゴなどが並びます。
蛇籠港です。球磨川は河口近くで二つに分かれますが、その分かれた前川の河口近くにあります。昔はこちらが本流で、蛇籠港は以前は古くから漁港や商業港として賑わってきたところです。
広場には次々に車や人々が集まってきますが、この時点では農産物以外は何も搬入されていません。
農産物の販売は朝5時30分ぐらいには始まっています。スイカ、メロン、ブドウ、キューリ、ゴーヤなど季節の野菜や果物が箱ごと地面に置かれていきます。メロン1個250円、キュウリハは6本ぐらい入って100円、巨峰一箱500円、ゴーヤ2本で100円、ナシ4個で100円と、どれも安いです。1週間分の野菜を調達しました。
捕れたての魚を搬入してきた舟です。準備段階ですが、周りには人が集まり、すでに品定めが始まっています。
6時になり、広場の空いたところに漁師さんのトラックが次々に駐車すると、あっという間に人が集まります。市の開始です。
(↑田畑清霧氏撮影)トラックから魚介類が入ったトロ箱や籠をおろして、販売する漁師さんもいます。また、あらかじめ設置されていた販売台を利用したりと、どこも人でいっぱいです。
新鮮なチヌ。まだ、ピチピチと跳ねていました。2キロぐらいの大きいのから手のひらサイズと大きさもまちまちです。
荷台は殆どカラになってしまいました。この大きさのタコを1匹500円でゲットしました。
もう殆どのトラックが引き上げ、人もすっかりいなくなりましたが、この売り場のチヌが3匹残っているというので、3匹500円で交渉を始めました。傍にいる人が、「私は2匹700円で買ったのに、それはずるい」と横から口を挟みます。そうすると、傍にいた人が、「それなら600円で買う」と。「すでに購入しているので、いらない」と言うと、600円で買うと言った人に、「もう、ただで持ってけ」と。漁夫の利を得たのはおなじみさんでした。
日曜早朝の約30分足らずの朝市は、地元に生きる人々の生き生きとした生活を垣間見ることができ、楽しいものです。また、旬のものが新鮮なまま手に入り、早起きは3文以上の得があり、やみつきになりそうです。
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