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2010年7月 8日 (木)

撤去の際の水位低下装置は必要か?

pisces水位低下維持装置って、何?

荒瀬ダムの撤去にあたって、まず水位低下装置を設置が必要というのが県の考え方のようですが、これに対して、住民からは、そんな装置をつける技術とお金があれば、土砂の流れ具合を見ながら、クレスト部分(越流部)を段階的に撤去することもできるはずという意見が出されています。

水位低下維持装置とは一体何なのでしょう?この水位低下装置については、まだ住民に対して詳しい説明は行われていませんが、県の公開資料や住民からの質問等から判断するに、以下のようなもののようです。

【設備概要】幅5.0m、高さ4.0m、設置数 2門

【設置目的】

1)非出水期に、①貯水を徐々に低下させる、②工事中の転流工。

2)出水期に洪水を利用した自然排砂。

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pisces担当者による説明

7月7日公開質問状提出時には以下のように説明しています。

ダムを建設する場合は、水が少ない時に工事を行うが、河川の水をどちらかに流しながらする必要がある。河川内の工作物設置する場合は、水があるので、水の流れを切り替えて行う必要がある(それと同じ)。現在ゲートを全開しているが、クレストにまだ水が貯まっている。撤去工事をするにも徐々にゲートを下げて工事をすることになる。下流へ水が急に流れないかと見ながら、水位を下げていきたい。自然相手なので、慎重にしたい。

大きい出水の時は全開した状態で、土砂等をある程度自然的に流せる装置となる役割もある。また、水位を下げることで、陸上での工事ができることになる。今、撤去技術研究委員会でも、その辺検証していただきたいと考えている(まだ、検証はされていない)。

pisces住民の意見

○水位低下維持装置は、存続の場合にも必要という設備だと聞く。本当に撤去のためのものか。

○下流の様子をみながら、右岸に少しづつスリットを開ければ、同じではないか。真中に開けるも右岸を開けるのも同じ。経費がかかるだけ。

○水があると工事ができないというが、水位低下設備でも同じ。下流から開けるといっても、矢板などで遮らないといけないのであれば、右岸を下流からあけるのと技術的には差がない。

○右岸先行であければ、アユも溯上できる。また、今ゲート全開で、放流の音で近辺の人は眠れないといっているので、その解消にもなる。

pisces本当に必要かどうかの検証が必要

県は荒瀬ダム撤去技術研究委員会で検証をしてほしいと言っているが、これまで2回開催されているものの、この水位低下装置に関する検証はされていません。

環境への影響などを勘案するためにも、この水位低下装置が必要と県は説明しますが、やはり矛盾を感じざるをえません。「下流への影響をみるために、水位を徐々に低下させる」と言いますが、これまで大水がある度に、一気に放流させて、急激な水位上昇や堆積物の放出するのになんのためらいもなく、住民の意見も無視してきたのが県です。右岸から徐々に高さも幅も見ながら撤去すれば、それは住民の許容範囲であることは間違いありません。また、水位を低下させることによって、陸上部が増えて作業がやりやすくなるといいますが、右岸を少し撤去することによって、当然堆積物は左岸よりに堆積します。真中に穴を開ければ、そこが通り道になり、右岸も左岸も堆積物に覆われることになります。そういう状況で左岸を撤去すれば、貯まった堆積物はそれこそ一挙に放出されるのではないでしょうか。また、水の転流工として、水の通り道が必要というのであれば、穴ではなく、真ん中から撤去してもいいはずです。

また、「出水の時は、全開して土砂を自然的に流す役目もある」という説明は、ますます理解しがたくなります。下流への影響を見ながらといいながら、一気に流すために利用するというのです。そうであれば、余計右岸を開けて、自然な流れをつくるのと、どこがどう違うのか分かりません。

素人考えかも知れませんが、だからこそ、余計に住民が理解できるよう、説明や質疑応答の場を設けてほしいというものです。また、本当にこの設備が必要かどうか、住民の意見も踏まえた議論を撤去技術研究委員会で議論してほしいものです。

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