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2010年6月24日 (木)

荒瀬ダム撤去技術検討委員会

club形ばかりの撤去技術研究委員会

今月6月18日に荒瀬ダム撤去技術研究委員会の第2回会合が熊本市で開催されました。結論からいうと、委員の意見をただ聞き置く会のように思えました。Ca3c0130s

この会議の趣旨は、県の設立趣旨によると、「荒瀬ダムの撤去については、全国初の本格的なダム撤去となることから、今後のモデルとなるよう、安全面、環境面の技術を確立するとともに、その過程をきちんと残し、今後に役立てていく必要がある。このため、平成24年度からの本体撤去着工を見据えた「荒瀬ダム撤去計画」を策定するに当たり、これまでの検討結果について、最新の知見やダムを取り巻く環境等の変化を踏まえ、その影響等を改めて確認・検証するとともに、県に対する指導・助言を頂くため、本委員会を設置する。」ことです。

平成14年に撤去決定後、撤去の工法をついては専門委員会が開催され工法の検討を行っていますので、ある程度結論ありきの議論になるのは、仕方がないころもあります。しかし、2年という撤去の空白期間が生じ、また現在はゲートが全開されて、この短い期間に川の様子も変わっています。それを踏まえた議論が進むものと思っていました。

これまでの経過と現状の説明があるのは当然なことです。第1回目は初めての委員さんもおり、いろんな質問や意見が出されています。

参照:企業局HP>第1回荒瀬ダム撤去技術研究委員会資料及び議事録

しかし、第2回目の会合において、第1回目で出された各委員の質問には答えているものの、意見がどう反映されたのかは全く不明でした。また、各委員の質問は専門家の質問とは思えないようなものも飛び出します。また、良い意見をいう委員もおられますが、福岡委員長はその意見をさらに発展させるということは全くせずに、「事務局は意見を反映させるように」「はい、他の意見はありませんか」と次の意見求めることに終始していました。

「環境の変化を踏まえ、改めて確認・検証する」ことも目的なのですが、平成16年に行われてた環境調査の報告内容の説明もありません。

club住民を関与させたがらない委員会

何より酷いと思ったのは、第1回目にも谷口顧問より、「全(専門)委員会でパブコメは取られているのか。また本委員会でとられる可能性はないのか」という質問が行われていますが、これに対する回答はその時もあっていません。今回も鷲谷委員から「地元住民からのヒアリングやフォーラムなどを行って、そこれでの意見を踏まえて議論する方がいいのでは」という意見が出されましたが、これに対し、事務局が「ネットで意見募集を考えています」と県の考えを示しました。しかし、福岡委員長は「必要だという意見はお一人のようなので」と、他の委員の考えも聞いてないのに結論付けて、他の話題に移ってしまいました。

ダム建設前後の球磨川やゲート全開後の球磨川を毎日見ているのは、地元の住民です。土砂除去の是非や必要な場合の個所や方法については、現場をしらない委員より、撤去に当たっては参考になる意見が聞かれることは否定できないものと思います。また、環境の調査については、貴重種がどこにあり、それをどうするかという議論より、何を調べる必要があるかということに対するヒントを多く提供できるのも住民だと思います。とにかく住民の意見は聞きたくないという声が聞こえてくるようでした。

この日の傍聴は住民が2名にコンサル会社の方3名の計5名でした。どうして住民が傍聴しようとしないのか、県も委員長も考えてみるべきです。住民を排除した、現場を知らない委員の議論に何も期待できないからに他ありません。

全国初の大型ダムの撤去に、今後全国だけでなく海外の目も向けられることを考えると、その計画決定の場に住民が参画できない、撤去計画策定の過程はとても残念です。

この委員会は、次回で終わりで、その後撤去計画が策定されますが、その前に住民の意見を聞く場を是非設けてほしいものです。土砂の除去方法や撤去の手順、環境対策など、住民からみたら疑問符が付くところは多くなります。十分な議論もないこの委員会を、撤去計画のお墨付きに利用してほしくないものです。

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