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2010年4月 7日 (水)

アメリカのダム撤去事例(3)-トゥーマイルダム

トゥーマイルダムの撤去

トゥーマイルダムはメキシコ州サンタフェ川に1894年に建設され、1994年に撤去されたダムで、高さ約26m、幅220mと、荒瀬ダムとほぼ同規模のダムになります。撤去された一番の理由は、ヒビが入ったことにより、その安全性が問われたことです。

どういうダムであったか、WEB上で写真を見つけることはできませんでしたが、そのダム撤去に関しての情報を紹介します。

snail撤去までのプロセス

トゥーマイルダムはサンタフェ市(人口約4万人)のすぐ近くにある企業所有のダムで、、市民に水を供給してきました。しかし、ダムに亀裂が入り調査した結果、ダムの下に活断層があることが分かりました。もしダムが決壊した場合の責任や、修理をしたり、撤去して別の場所に移転するなどの対応策が検討されましたらが、ダム撤去が一番コストがかからないという結論に達し、撤去が決定されました。

市民にも計画は公表され、公聴会なども開催されています。1994年、雪解けの季節が終わるのを待って、5月1日から撤去事業が始まっています。重機を利用して撤去が行われています。撤去費用は、環境や地質等の調査費用、また撤去後の再生計画などすべてを含め320万ドルかかっています。撤去費用はすべて、所有者が負担しており、水道料金に若干の跳ね返りがあっています。

snail撤去の意義

撤去後の護岸は浸食を防ぐために、緑化が施されています。また、ダムサイトであったところの一部には、小さな池と湿地がつくられ、そこや水鳥や他の生き物の生息場所になっています。しかし、ダムサイトは住民にはまだ開放さておらす、自然公園や自然保護区にする計画にはなっているものの、1999年時点では、まだ実現していません。

トゥーマイルダム撤去の意義について、アメリカンリバーズ(保護団体)は以下の3点をあげています。

①国内の老朽化したダムは、トゥーマイルダムと同じような危険性を孕んでいる可能性があることを指摘した。

②ダムの安全性を考えて、所有者自身がダム撤去の方が、その他の方法より費用の面からも安くつくと判断した、素晴らしい事例となった。

③そして、その撤去費用に税金を投入するのではなく、所有者が負担した事例となった。

snail撤去のメリット

○ダムの危険性の除去

○ダムの修理など維持管理費の削減

○水鳥や他の生き物の生息地の回復

(参照:Dam Removal Success Stories)

・・・ダムの撤去前と後の写真等を見つけることができなくて、残念です。

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