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2010年3月 7日 (日)

今本先生学習会「ダムによらない治水」

今日、熊本市で社民党の「ダムによらない治水対策九州ブロック連絡会議」の発足会がありました。その中で、京都大学名誉教授の今本博健先生による講演「なぜ、ダムによらない治水でなければならないのか」がありました。

220307 全国各地のダムを見てこられた今本先生は、全国のダムの中で、「水害を救えたダムは一つもない」「逆に、ダムが役に立たなかった事例は多くある」と指摘されながら、「どうしてダムにによる治水になってしまったのか」「どうしたら、ダムによらない治水が実現できるか」また、「政権交代が、与えた影響」について、全国の事例を紹介されながら、以下のようなお話されました。

ariesなぜ「ダムによる治水」になったのか

①河川法により基本高水流量をダムと河道に配分することが基本になっている。ダムを造って、残りを河道で対応することが定められている。

②ダム事業の国の補助は50%と手厚いものになっているだけでなく、水源地対策特別措置法により、水没地に手厚い補助制度ができたので、これに飛びつくようになった。

③地方のダムをみると、その地域の国会議員の影響を地元住民も知っていて、その議員の名前で別名「○○ダム」と呼んでいる。ダムのあるところに利権が生まれている。

aries「ダムによらない治水」の実現には

「ダムによらない治水の実現」のためには、ダムによる治水になってしまった理由を変更させることが必要であると述べられました。すなはち

①治水方針の転換をはかること。大阪府の橋本知事も今、槇尾ダムの見直しを始めている。100年に1回の水害のために、大変な財政負担が強いられるより、10年に1回とか、50年に1回でも、やれるところからやろうとしている。また、避難の仕方なども考え直す必要がある。ある水害で20名の人が亡くなっているが、そのうち19名は避難中に亡くなっている。警報の出し方も改善する必要がある。

②補助制度の見直しは必要である。ダムであれ、堤防であれ、補助制度を同じにして、地域の実情にあった治水対策を住民が決め、それに補助をすべき。

③利権の追放が必要である。

aries政権交代は何をもたらしたか

政権交代には大きな期待があった。マニフェストにはダム事業はいったん凍結をして見直すと謳ってあったが、実際は「新たな段階には入らない」ということだけだったので、本体工事に入っているところは入った。また、転流工など、もし本体中止となったら不必要な工事がどんどん行われている。役人は「民主党政権になって、猛烈に工事が進むようになった」と歓迎している。本年度末までに着工されるところは除外すると言っているので、いろんな契約や工事が進んでいる。

また、補助事業について「県の判断に任せる」としている。補助金を出している以上、「国が補助金を出すかは別問題」と言ってほしい。

また、有識者会議が非公開であるのは問題。大臣は公開したいようであるが、座長が「公聴を許したら、淀川委員会みたいになる」と反対している。もっと反対派を入れて、ダム賛成・反対の議論を国民の前でさせるべき。

※今日の学習会の配布資料「なぜ、ダムによらない治水でなければならないのか」

今本先生講演の音声ファイル

今日の天気:cloud

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