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2010年3月 6日 (土)

荒瀬ダムの水利権申請 八代漁協から意見書

fish意見を球磨川漁協に限定すべきではない

2月28日、国交省九州地方整備局は、同意を得るべき関係河川使用者を球磨川漁協に限定し、翌3月1日に球磨川漁協に対し、河川法38条の手続きに従い、申請があった旨を伝え、意見がある場合には30日以内に申し出るよう、通知しました。球磨川漁協は30日以内に意見を提出することを決定しています。

一方、地元から出されている多くの意見や疑問に答えることなく、水利権が申請されたことを不満とする地元坂本町の2団体は、3月4日九地整に対し、水利権の許可審査に当たっては、地元の意見の聴取を行うこと、及び水利権の許可をしないことを求める「荒瀬ダムの水利使用に関する意見書」を提出しました。また、八代漁協も3月5日に企業局と九地整に対し、同意を必要とする関係河川使用者として八代漁協も対象にすべきとする意見書を提出しました。

fish八代漁協、意見書提出

八代漁協は、企業局が水利権が申請する前に、荒瀬ダムの撤去方針について説明に同漁協を訪問した際に、「球磨川に漁業権を持つ八代漁協も同意の対象とすべき」だと主張しています。しかし、企業局はそれに対する回答もないままに水利権の申請を行っていますので、再度文書により意見書の提出を行うこととなったのです。また、九地整に対しても同様の意見書を提出し、九地整の見解及び有識者の会における再審議を求めています。Photo

fish八代漁協の主張

本日提出された、企業局宛意見書、及び九地整宛意見書における八代漁協の意見は以下のように要約されます。

one荒瀬ダムが建設されるとき、八代漁協に対しては「ダムができても海までは影響がない」という説明なので、反対はしなかった。しかし、実際はすぐにアサクサノリに大打撃を与えた。更に徐々に藻場・干潟の環境悪化により、漁獲量が激減した。

two荒瀬ダムに堆積した土砂がある限り、干潟への影響は否定できない。失われた干潟の面積当たりの価値は、水揚げだけでも年間50億にもなるという他県の試算がある。熊本県が調査していないことが、干潟への影響がないという根拠にはできない。

three現在、川と海の関係は否定できす、最近のダム建設においても海面漁協は補償の対象にしたり、裁判で海への補償を認めた事例等もある。ましてや、八代漁協は球磨川の中に漁業権を持つので、法的にも同意の対象とするべきである。

four有識者の会においても、「海面漁協も意見聴取の対象にすべき」という意見がでているが、九地整は球磨川漁協に限定するとの結論を出している。八代漁協が球磨川に漁業権を持つ等の報告があれば、また結論は違ったものになった可能性がある。最新審議を行うべきである。

・・・・ダムができても影響がないという50年前の説明が全く偽りであったことが明白である以上、例え同意の対象としなくても、補償の対象としなければならないことは、河川法の41条により補償されています。ましてや、球磨川に漁業権を持っている八代漁協の主張は当然で、現行の河川法の解釈に照らし合わせても無視できるものではないと思います。

今日の天気:thunder

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