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2010年3月10日 (水)

県議会における荒瀬ダムの質問(2)

平野みどり県議の一般質問と知事答弁の要旨です。

 ※平野県議の荒瀬ダム質問と知事回答(音声ファイル)

virgo平野みどり県議の質問要旨

24日荒瀬ダム撤去へと舵を取った。そのことはうれしいこと。しかし、そもそも平成14年に撤去が決められたダム。それを就任間もなく唐突に撤去方針を凍結表明。その日から2年間の混迷が始まった。100歩譲って、見直す必要があったにしても、何の検証もなく発電事業の継続を発表したことは拙速で、地元への説明、議会の議論もなく、政治プロセスを欠いた手法。川辺川ダム中止との整合性もない。

県が50年前の建設時に言っていたことは間違いだったわけで、地元に迷惑をかけながら発電し続けてきた50年を重く受け止めるべき。平成14年撤去を決めてからの議論や経緯を検証をし、地元の意見も聴いた上での判断とはいえない。強引に存続を決めた知事が今度は「撤去を決めた。方向性は一緒だから2年間の発電を認めてください」といっても口約束にしか過ぎない。またひっくりかえらないという可能性がゼロではない限り、不安感は払しょくできない。

この1連のドタバタは、県民の信頼を損ねた知事の責任が重いが、副知事、県幹部もなぜ就任直後の 知事の決断に関与し拙速な発表を止められなかったのか。PTの結論も継続が妥当との結論になった。

以上を踏まえ、就任直後から今日に至るまでの経緯について、いかがお考えか、知事の誠意ある答を求める。

7年前の更新は撤去が前提であり、更新の同意が困難であることは指摘されてきた。同意がいらないという見込みは河川法にも見えてこす、甘かったと言わざるを得ない。しかし結局同意がないまま水利権延長などの許可申請を行った。国は有識者の会を開いて審議していくと思うが、あ今月末の水利権失効は避けられない。少なくとも5カ月、場合によっては1年以上かかるかもしれない状況。2年間の発電利益の積み上げどころか、今後に必要な労力や時間、補償、維持管理費を考えると、今後の負担の大きさの方が危惧される。どこかで申請を取り下げるか、あくまで存続するか判断する時がくると思われる。今からでも、発電継続を断念し直ちに撤去へのプロセスに全面的に入っていくべきではないか。

3番目に撤去に向けてのプロジェクトチームの在り方について問う。撤去に向けては、荒瀬ダム撤去検討委員会や、専門部会があった。中断したが、ここでの議論を踏まえて、撤去へのPTの再構築が必要ではないか。そこに地元住民、民間企業など日本内外の英知を集めて開催し、取り組みの手法や検討過程が検証されていくことが重要。委員に公募枠も設けるべき。日本初のダム撤去がオープンにされることは意義がある。どう取り組んでいくつもりか尋ねる。

leo蒲島知事の答弁要旨

誠意のある答えをと頂いた。知事就任以来議会答弁において誠意をもって答えてきた。1昨年6月に凍結を表明した。マニフェストに書いてないことはやってはならないと考えていない。社会は日々動いていて、それに適切に対応するのが政治の仕事と思う。ただ、撤去を待ち望んできた坂本の皆様には申し訳なく思う。ただ存廃の議論するためには、凍結の表明をする必要があった。検証も企業局だけでなく、全庁をあげたPTで様々な観点から検証した。それを経て、深刻な財政状況を考えると 存続が適当であると判断した。同時に、未来永劫続けることは最善の選択ではなく、条件が揃えば撤去すべきことも表明した。その後の政権交代により、荒瀬ダムを取り巻く状況は一変し、再び撤去の判断をした。その際、撤去に向け、1円でも多くの撤去費用を確保し、県民の負担を軽減したいという思いから、本体工事に入るまでの2年間、発電のための水利権を申請した。2年間発電したあとの撤去は、口約束に過ぎないと言われたが、今回撤去すると決めたのは、水利権の取得そのものが不透明になり、一昨年11月の前提条件が崩れたことによる。また、国と係争すれば、混乱する。もはや、存続するという選択肢はない。すでに退路を断って、撤去に向けて進んでいる。民主党には国からの支援を実現してほしい。

本会議場で撤去を確約する。来年度予算には撤去の予算を計上した。九地整からは水利権が失効しても、瀬戸石ダムとの放流調整について協議せよと指導をうけている。仮に水利権失効中でも、放流調整のためのゲート操作を求められた場合、水利権の申請を断念してもダム維持費用が軽減されない。売電収入がゼロで費用がこれまでと同じだけかかれば、県民の負担は大きくなる。それを避けたいと、2年間の水利権申請を行った。

5年をかけた撤去のための検討結果が平成20年に取りまとめられた。今後撤去に向けた安全面、環境面での技術を確立するために研究委員会を来月にでも 設置する予定。委員は前回を基本としながらも、日本を代表する有識者を加え、撤去を安全、確実に行いたい。荒瀬ダムが全国初のモデルとなるようその過程を、きちんと残し、今後に役立てて参りたいと思う。県民、関係者が一丸となり、この一歩を踏み出すよう心からお願いする。

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この後、平野県議の意見が続きます(後でアップします)

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