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2010年3月 8日 (月)

荒瀬ダム問題と球磨川漁協の関係

pisces球磨川漁協の理事改選が荒瀬ダムに与える影響

荒瀬ダムや川辺川ダム等の建設・撤去を含む球磨川の河川工事を行う場合には、事前に球磨川漁協の同意が必要になります。その同意というのは、多くの場合補償を伴います。そのために、球磨川の恩恵を受けて暮らしている漁業者やダム反対派と、補償金や工事を欲する組合員の間で、意見の相違が出てくることになります。川辺川ダムの補償交渉をめぐって、ダム反対派と推進派の対立構図ができ、熾烈な戦いがあった末に、ダム建設の補償交渉が否決されたことは、まだ記憶に新しいところです。現在進行中の球磨川漁協の役員改正の動向によっては、対立構図が産まれないとも限りません。

pisces現在進行中の理事会の役員改正の懸念

球磨川漁協の理事会は11名の理事がいますが、漁協の意思決定機関は100名の総代による総代会です。現在の理事11名は組合長を始め、荒瀬ダムの撤去を願う気持ちが強く、その実現のために一致団結をして努力をしてしてきました。しかし、その理事会の構成が今度の役員改正で変わる可能性が強くなっています。現在の球磨川漁協が、荒瀬ダムの発電継続に同意しないのは、補償金がほしいためではなく、撤去を確実なものにしたいからに他ありません。

現在役員改正案が確定していますが、3月28日の総代会で承認されれば、新たな役員体制ができます。それにより、川辺川ダム問題で闇の補償交渉などを行ってきたK元組合長が台頭してくる可能性がとても高くなっています。

もし、今の理事会体制が変わると、当然の結果、荒瀬ダムの同意や補償交渉の前提が大きく変わることもありえます。つまり、昔のような球磨川を取り戻したいという組合員の思いが、理事会に反映されにくくなる可能性が出てきます。

現在、蒲島知事がいう2年後の荒瀬ダム撤去は、単なる口約束の域をでていない、法的な確約とはなっていません。そういう意味でも、球磨川漁協の理事会が結束して、ダム撤去を勝ち取る方向性を崩してほしくありません。3月28日の球磨川漁協の総代会は、注目が必要です。

pisces正常な漁協を維持するための運動にカンパのお願い

3月28日の総代会に向けて、現在、球磨川を守りたい理事さんや組合員さんは流域を走り回って活動をしています。活動範囲が球磨川流域全部に及ぶために、ガソリン代や連絡費、会議開催費用など、個人の手出して賄うには限界があります。現在、活動の中心になっている「やつしろ川漁師組合」では、皆様にカンパをお願いしています。是非、ご協力ください。

⇒カンパ振込先:(郵便局振込先)01790‐1‐114598                   やつしろ川漁師組合

pisces荒瀬ダム撤去でアユ漁が復活すれば、漁協も変わる

残念なことに、今の球磨川漁協は、アユ漁を生業とする組合員はごくわずかです。しかし、河川の工事について、球磨川漁協の同意如何が大きな影響をもっていますので、漁協内で権限を持つことは、河川工事に携わる人たちにとってとても大きな意味があるのです。その根底には、アユで生活ができないので、同じ川の恵みである砂利などの他の資源を売って生計を立てようとしているという背景があります。そして、そのことがますますアユ等の生息が困難な川の環境をつくってきました。発端は荒瀬ダムをはじめとする球磨川本流のダム建設です。その悪循環を断ち切るためにも、荒瀬ダム撤去で、球磨川の再生やアユの漁獲量増加につながることを見せたいものです。

そのためにも、今真剣に球磨川の再生を考えている現在の理事会体制を守ってほしいものです。

今日の天気:sun

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