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2010年2月 8日 (月)

荒瀬ダム撤去と代替橋の問題

cherry「ダム撤去へ残された条件整備」代替橋とは

蒲島知事は、荒瀬ダム撤去までに着手すべき条件整備の一つに、代替橋など地域の要望に対して解決することを挙げています。これは、蒲島知事が平成20年6月に撤去凍結をしたときから、「撤去費用(当時)72億円の他に代替橋の建設に28億円かかる」と撤去費用が膨らむ理由にこの代替橋の建設を挙げていました。代替橋の問題とは、今荒瀬ダムの堰堤の上は、橋にもなっており、撤去されることによりなくなるため、その代りに必要だというものです。Photo_2

車の通行も可能なこの橋は現在も地元の人に利用されています。しかし、この代替橋建設の話は、地元からするととても不思議なことです。というのは、地元から撤去の条件として、代替橋の建設が要望された経緯は全くないからです。ですから、平成14年に潮谷前知事が撤去を決定したときにも撤去費用の中には入っていませんし、その前に自民党が提言した撤去のための10の条件の中にも、代替橋は条件として入っていません。蒲島知事になり、突然表にでてきました。蒲島知事が、撤去すればお金がかかる理由として、代替橋の建設費用を持ち出してきたものかとも思われかねません。

しかし、実際はそうではありません。平成14年に撤去の話が出たときは、荒瀬ダムがある坂本町はまだ坂本村でした。その後、八代市と合併し坂本町になりました。荒瀬ダム撤去は坂本村の悲願でしたので、撤去すれば橋がなくなるということは分かっていても、撤去の条件ではありませんでしたので、要望も出されていません。代替橋の話が出たのは、八代市と合併した後、当時の八代市長から出されたもので、その根拠は全く不明です。地元の要望であるかどうかの確認もなく、蒲島知事は代替橋を撤去費用が膨らむと、撤去を否定する理由にしてきたにすぎません。

cherry小さな町に6つも橋がある坂本町

荒瀬ダムが建設された53年前は、まだ旧坂本町には橋が一つもなく、みんな対岸へは渡し船で渡っていました。そこへ荒瀬ダムという橋が出来たのですから村民にとって利便性が大変向上したものだと思います。その橋がなくなるのであれば、本当に大変です。

しかし、その後旧坂本村には次々と橋が建設され、現在荒瀬ダムの他に6つの橋があります。Photo人口10万人の旧八代市内の球磨川本流にも4つの橋しかないのに対し、人口5000人の町に6つの橋があるのです。住民も「下流に行くには、下流の橋を利用すればいいし、上流に行くには上流の橋を利用すればいい」と言われます。確かに荒瀬ダムのすぐそばにいる方たちが対岸に行くための利便性は今より低下します。しかし、ダムサイトに住む人たちは、振動被害で悩まされ、「一刻も早くダム撤去を」という願いが最優先なのです。

「代替橋等の利便性の向上」は、蒲島知事が存続を決めたときから、撤去する場合の「4つの条件」の一つでしたが、今回撤去を決定してからも、「撤去に着手するための4つの条件」の一つに入っているのは、地元から見たら不可解な条件に映ることでしょう。

今日の天気:cloud

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