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2010年2月12日 (金)

企業局の荒瀬ダムの収益に関する試算は目標に過ぎない

eye球磨川漁協、「荒瀬ダムの対応方針対」に対する回答提出

2月10日、企業局は今後の「荒瀬ダムの対応方針」に対して説明を行っていますが、それを受けて本日、球磨川漁協は企業局を訪問、企業局の説明に対する漁協の回答を提出しました。漁協の要望は、「河川法に基づき、ただちに撤去計画を作成し、河川管理者に対し『用途廃止届』を提出し、『工作物除却の許可』の申請をすること」です。この漁協の「回答」及びその時の企業局とのやり取り(音声ファイル)は以下の通りです。

企業局説明「藤本発電所の対応方針について」の回答

回答提出時の企業局とのやり取り (WMA音声ファイル)

eye藤本発電所の収益や純利益の企業局の計算方法

10日に企業局が球磨川漁協を訪問して、「藤本発電所の対応方針を説明しています。Photo

その際に、藤本発電所が生み出す利益や維持管理費、利益はいくらかという質問に対してのメモをいただきました。担当者は以下のように答えています。

理事:朝日では、藤本発電所の収益や利益について「7億円の収益がある」「毎月5~6千万の損失」「毎年3000万の利益がある」というが、本当か。

担当者:発電所が8つある。発電所毎の経費はやってないので、明確に発電所毎の数字は出せない。ただ、だいたい発電目標量(実際の供給量ではない?)が8つの発電所の3分の1なので、経費も3分の1、経費も3分の1、利益も3分の1という考え方で、今対外的に説明させていただいている。

収入は雨の量によって違うが、だいたい21億から22億が発電の収入、売上である。そ3分の1なので、6億とか7億。収益は、昨年の決算は1億1500万の収益があった。平成19年は7600万円。平均すると1億前後なので、荒瀬ダム3分の1なので、3000万ないし、4000万という、そういう説明である。

理事:(平成20年度の決算書の説明をして、荒瀬ダムは収益と維持管理費がとんとんで、人件費もでてない―すなはち、純利益には何も貢献していないことを説明)

担当者:いろいろ、独自の見方で分析されるのは、そういう考え方もあると思う。我々としては、個別の発電所毎の収支は出してないということの中で、発電の収益は計算上は、目標電力量と原価、事業報酬の3つの要素が収入の大きな要素。そういう中で発電目標量というのを荒瀬ダムを考えて約3分の1だとしている。理事さんが指摘した(指摘した平成20年度の荒瀬ダム発電が占める割合が)26%というのは、確かに供給電力量で割るとそういうことになると思う。

今、1月から2月にかけて、荒瀬ダムの場合は工事を停止をしているので、供給電力量としては、その分少なくなる。ただ、収益への貢献については、我々の考え方としては、3分の1だという考え方でやっている。なので、収入も3分の1、費用も3分の1、収益も3分の1という考え方で考えている

eye公表している収益や利益は目標にすぎない

つまり、企業局の説明では、実際の供給電力量ではなくて、原価や事業報酬を勘案して、8つの発電所の目標電力量を定め、その中で荒瀬ダムの供給目標量を3分の1と予定しているから、荒瀬ダムの発電による収益も維持管理費も純利益も3分の1になるので、年間の収益は約7億で、純利益は約3000万だというのです。

これでは、実際どのくらい稼いでいるというのではなく、単なる目標値にしかすぎません。そういう数字をもって、知事も企業局も県民に、「荒瀬ダムを撤去すると、これだけの金額を失う」と説明しているのです。

一般の企業において、多くの支店をもつ企業が、それぞれの支店の収入も支出も知らないで利益を生み出していくということがあるでしょうか?

本当に驚いて報告を聞きました。

※荒瀬ダムの収益については以下でも記事にしています。

 荒瀬ダムの発電は利益をもたらしているか

今日の天気:cloud

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