民意は2年間の水利権申請を認めない
八代漁協、坂本町住民、八代市長、水利権の延長認めず・・・・・・住民の総意を知事は受け止めるべき
今日、企業局が球磨川漁協理事会を訪問し、荒瀬ダムの対応方針について説明を行っています。理事会の結論は、2年間の水利権申請は認めないというものです。昨日9日には、八代市長に対しても説明があっていますが、八代市長も「4月から撤去準備を進めるべきだ」との見解を示しています。また、2月3日に坂本町で住民集会があっていますが、出された意見は、「2年待てない」「もう騙されない」というものばかりでした。蒲島知事はこの2年間あまりにも大きな不信感を残してしまったのです。また、存続から撤去へと方針転換を余儀なくなれたのを新政権のせいにばかりする言葉が出てくるのはとても残念です。地元からすれば、新政権が正しい法律の解釈をしてくれたので、撤去の可能性がでてきたのです。知事は、ここは潔くこの2年間混乱を招いたことを認め、撤去の準備に入ってほしいものです。
坂本の会報“叫び“にみる住民の総意
会報“叫び”第7号には、2月3日の集会で出された住民の意見や、それを伝える報道記事が掲載されています。住民の強い思いが紙面を通して伝わってきます。
八代市長 「4月から着手を」
◎「ダムをめぐる県のこれまでの説明には矛盾がいっぱいある」「地元と一緒に粛々と撤去に向かって行動すべき」(TKUテレビ熊本)
◎「地元には不信感がある」「発電せずに4月から撤去準備に入れば住民も納得さきるのでは」(熊日新聞)
◎「私は代替橋の話をするつもりではない」(住民から要望はでていないので)「(協力要請に)簡単に、『ハイ』というわけにはいかない」「撤去で球磨川の清流を戻すためには命がけで努力する」(毎日新聞)
漁協もNO!
今日の午前10時、企業局は球磨川漁協を訪問し、理事会に対し2年間の水利権申請への理解を求めています。撤去費用が28億円不足するので、「少しでも発電をして撤去費用を積み立てたい」「国と協議しながら撤去計画策定したい」「泥土除去作業等に2年間必要」「全国初なので、課題の解決を図りたい」などと説明していますが、理事からは、「もう泥土はかなり取り除かれており、自然流下でいいと思っている」「荒瀬ダムは存続しても、利益はでていないのでは」「知事や企業局の説明は矛盾が多い」などの意見が出されました。
また、水利権の失効することについて、「水利使用規則は最近できたわけではない。これを守らないといけな立場なのにしなかった。その責任はどうとるのか。」「河川法とか規則とかは、民主党とは関係ない」など、強い意見がでています。失効については、「国の見解が厳しい」「水利権は財産。県民の財産を取り上げることになる」「見通しが甘かった」など、的外れな回答に終始していたとのことです。
これに対し、報告を聞いた蒲島知事は、「残念な結果。ぎりぎりまで話し合いを求めすが、時期がくれば水利権の申請をしなければならない」と述べています。
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