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2010年1月20日 (水)

JR東日本違法取水による水利権失効は荒瀬ダムと同じ事例

pisces「失効」と「許可期間の終了」の意味が分かっていない蒲島知事

今日のマスコミ報道によると、蒲島知事は前原大臣が荒瀬ダムの水利権が3月31日で失効すると発言したことに対し、「許可期間が終わったら水利権が失効するというのはおかしい」「受け入れていない」と述べています。失効することを知っていて、「おかしい」と言うのか、知らないで「おかしい」と言うのかは分かりませんが、ここまで来ると存続のためになりふり構わずの姿勢にしか見えません。もしかしたら、知事は本当に「失効」の意味と「単なる水利権の許可期間の終了」なのか、その違いを本当に知らないのかもしれません。しかし、傍には法律に詳しい企業局の担当者も入れ知恵しているはずです。知らないでは済まされません。

今の荒瀬ダムの水利権は、運転免許に例えれば、3年おきの免許更新の期間が切れるのではなく、免許証事態が取り上げられるーそういう状態であり、もう一度運転するためには、試験を受けなおさなければならないのです。そのための前提が、地元の同意なのです。運転免許を取り上げられるのは、違法行為をした場合やいろんな場合があります。荒瀬ダムの場合は、前回の免許更新する時に、「ダムは撤去しますが、今撤去できないために、7年間だけの免許をください」という申請をして、「それなら了解します」と特別にもらった免許だからです。だから、存続する場合に課せられる厳しい環境対策なども多めに見てもらっているのです。

違法をして免許を取り上げられた場合と失効の意味は全く同じです。また、失効後に改めて免許を取得する手続きも同じです。その例として、去年水利権を失効したJR東日本の信濃川発電所の水利権があります。

pisces信濃川発電所の水利権失効と現状

JR東日本は許可された取水量よりも過大な水量を10年近くにわたって取水していたことが発覚し、去年の2月に水利権が失効しました。現在、改めて水利権を取得するために、地元の同意を得るために協議を続けています。JR東日本は同意取得だけでなく、過去の清算も行うことをこ明言しています。

JR東日本の水利権の再申請について、記者会見で質問を受けた金子前国交大臣は、次のように答えています。「再申請を頂く必要がある訳ですけれども、水利権者との調整が前提になっていますので、「信濃川流域の住民を始めとした皆様のご理解を一刻も早く丁寧に取り付けられるようにして下さい。」とJR東日本には申し上げたところです。」すなはち、失効した場合は、「水利権者との調整が前提になっている」と明確に述べているのです。金子大臣は自民党政権下の大臣です。それでも、水利権が失効した場合の手続きは正しく認識しておられました。現政権下で、地元の同意を得ずして、水利権再申請したとしても、許可が下りる見込みは全くないと言っていいでしょう。

また、これまで蒲島知事は、「水利権が更新できない場合、放置しておくのは法律違反」「法律違反はできない」という見解を示してきました。蒲島知事の法律の知識では、4月1日に水利権が失効したら、すぐ撤去をしないと法律違反をすることになります。このことからも、蒲島知事は法律を都合よく理解して、自分の都合よく利用してしていることが分かります。

※宮中ダムの写真は、ゲート全開されている写真を含め下記から見ることができます。http://snipurl.com/u4sfh 

発電が停止したためにゲート全開している宮中ダム http://www.suiryoku.com/gallery/niigata/jrsinano/jrsinano.html

piscesアユやサケの遡上が増えた信濃川

Photo

信濃川発電所の水利権失効を受け、信濃川発電所が取水している宮中ダムのゲートが全開されてから1年近くになります。自然の水量が、30数キロにわたって戻ってきた結果、自然の生き物にもう変化が起きています。ダム建設以来生きたサケの遡上が確認できなかったダムの上流で今年は160匹のサケの遡上が確認されています。アユも例年の5倍に増えたという報告もあります。

今回の水利権失効を機に、今、宮中ダムがある十日町では「信濃川のあるべき姿」を求めて、行政、関係機関、住民が参加して議論が始まっています。

熊本県においても、強引に水利権を更新することは断念し、住民とともに球磨川の再生を求めて議論することこそ、蒲島知事に求められているものだと思います。

今日の天気:suncloud 

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