« 荒瀬ダムの放流による振動被害 | トップページ | JR東日本違法取水による水利権失効は荒瀬ダムと同じ事例 »

2010年1月19日 (火)

荒瀬ダムの水利権、3月31日で失効!

happy01 法に適った前原大臣の判断に地元沸く!

荒瀬ダムの水利権の許可期限が、今年の3月末日で切れることに対して、これまで熊本県企業局及び蒲島知事は、「水利権は更新さえすれば、また継続して荒瀬ダムの取水は可能である」「期間だけの更新なので、漁業者や地元の同意は必要ない」として、強引に水利権の更新を行うつもりで準備をしていました。存続にこだわり、こういう強引な進め方をする一方で、蒲島知事は前原大臣に対し、何度も「撤去のための財政支援」をお願いしてきました。

一方、住民は「7年前に与えられた水利権は、7年後に撤去する前提で与えられたもので、その期間が終了すれば、水利権は失効し、効力を失う」「その後もダムからの取水を行うのであれば、新たに水利権を申請しなければならない」と主張してきました。県は、見解の違いと突っぱね、何がなんでも存続ありきの態度を崩そうとはしませんでした。

蒲島知事は、今月1月14日再度、前原大臣の判断を求め上京します。また、同日、地元坂本町の住民も前原大臣との面談のために上京します。蒲島知事のダム存続の意向は固く、前原大臣に対するそれまでの要請行動も単なるパーフォーマンスにしか県民には見えず、また前原大臣は子弟関係にあり、非公開で行われる交渉にあまり期待はしていませんでした。

ところが、前原大臣の発言は、「荒瀬ダムの水利権は3月末日で失効する」「4月1日にはケゲート全開することになる」「再度、水利権を申請するのであれば、漁協の同意が必要で、許可されるには5カ月はかかる」というものでした。Img003s

報道だけみると、「期限までの許可 無理」とあり、改めて申請を行えば再び許可が与えられるような印象があります。しかし、また蒲島知事は「例え、漁協の同意が得られなくても、更新手続きをする」という強気の発言をしています。しかし、「地元の同意がないままの更新申請は前例がない」(国交省河川環境課)というように、地元球磨川漁協が絶対反対の立場をとっている現在においては、申請しても許可される見込みはありません。

angry「だまし討ち」してきたのは、蒲島知事の方である!

また、撤去費用支援に対しても、前原大臣はきっぱりと断っています。これも当然のことといえます。荒瀬ダムより老朽化したダムは多くある現在において、荒瀬ダムだけに撤去費用を出す名目は現時点では見いだせなかったようです。その代わり、前原大臣は社会資本整備総合交付金の活用を進めます。これに対して、蒲島知事は「だましうちにあった気分」とコメントしていますが、地元住民はみんなお門違いもはなはだしいと憤慨しています。撤去を心待ちにしていた住民に対し、荒瀬ダム存続をマニフェストにも謳うことなく当選し、就任後ダム存続を突然表明した知事にこそ、住民は「だまし討ちされた」という思いを持っていたからです。

また、前原大臣は、パーフォーマンストは言え、何度も撤去支援の要請行動を繰り返す知事に対して、撤去費用を捻出するアイディアとして、社会資本整備総合交付金(仮称)の利用を提案したのです。大臣自らのこの提案は、「知事が申請すれば、承認しますよ」ということを暗に言っているにほかありません。その提案を検討することなく、「漁協の同意が得られなくても更新する」という発言に、県民は改めて知事の本意がダム存続であったことを最認識したことでしょう。

happy01「見通しが甘かった」のではなく、当然の判断を誤った蒲島知事

Img2004s                

その翌日の新聞の見出しには「県見通し甘すぎた」の文字が躍っていました。財政支援がもらえるかもしれないという期待が甘すぎたということかもしれません。しかし、「地元住民からすれば、法では水利権は3月末で失効するけど、書類上の手続きさえすれば、国交省は許可してくれるはずだ」という判断こそが甘かったのだと反省すべきです。そもそも、単なる更新であっても、地元の漁協の同意なしで、許可されたことはないと国交省の担当者も事前に確認されていました。それを強引に申請しようとしたのは、蒲島知事です。

同意が得られなくても申請すると蒲島知事は述べていますが、そういう強硬姿勢はますます事態を混乱に陥れていくことは容易に想像がつきます。

現在、効力を持っている水利規則に従えば、県は撤去計画を立て、国交省の許可をえなければならないことになっています。

4月1日からのゲート全開は、50年もダムに翻弄されてきた地元住民にとっては、長かった冬が終わり、春の訪れを告げるものです。春の小川ではありませんが、ゲートが解放され、勢いよく流れだす・・・夢にみた光景が現実のものになろうとしています。

蒲島知事は、これ以上地元を混乱に陥れることがないように、ダム存続をあきらめる英断をしてほしいものであす。

今日の天気:sun

|

« 荒瀬ダムの放流による振動被害 | トップページ | JR東日本違法取水による水利権失効は荒瀬ダムと同じ事例 »

荒瀬ダム問題」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 荒瀬ダムの放流による振動被害 | トップページ | JR東日本違法取水による水利権失効は荒瀬ダムと同じ事例 »