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2008年11月26日 (水)

蒲島知事の「迷い」は払拭されたのか

今日の熊日報道・・・知事の迷いはなくなったのか?

 今日の地元新聞、熊本日日新聞の1面トップは「荒瀬ダム、存続固まる」でした。27日にも決断が下されるのではという話もありましたが、知事は21日の定例記者会見で「迷いは深くなっている」とコメントされて以来、度々この言葉を口にされていました。今朝、知事公舎を出る時も、「まだ決めてない」というコメントだったと聞いています。県民に「迷っている」を繰り返しながら、こういう記事がでるのであれば、それは県民に対して誠実な対応をしてきたとはいえません。背景はどうあれ、今日の新聞記事の内容に関して、県民に説明する責任があることは言うまでもありません。

以下、今日の新聞記事に対する私的意見です。

diamond報道の裏に何があったのか

 この記事によると「関係者の話で分かった」とあるように、ある関係者が新聞に載ることが分かった上で、リークしたものと思えてなりません。知事が信頼している人物であれば、そういうことはしないでしょう(知事が意図的に関与した場合を除いて)。であれば、知事は信頼してはいけない人を信頼して、本音を言ったのか、あるいは、凍結発表以来、存続の意向を示していた知事が、ここにきて知事に迷いを示したことに危機感を感じた関係者に、川辺川ダムの決断で見せたどんでん返しにも近い決断と同じような決断が下されるのを防ぎたいという思惑があったのではないかという推測は、当然でてくる話です。

 最近になって、27日にも決断が示されるのではという話もあちこちから聞こえていました。27日は、12月議会に先立って、議員へ議案の説明が行われる日ですが、説明は、自民党、社民党、県民クラブ、公明党、無所属など別個に行われます。時間もずれている説明会での決断表明を正式公表とするのも、県議へ平等な情報の提供を行うということからすれば、常識にも礼にも欠いた方法で、疑問を持っていました。全員協議会の場であれば別ですが、そういう話は現時点でも上がっていません。事実はどうあれ、こういう報道がされた以上、少なくとも、なぜこういう報道になったのかについての説明責任は求められます。

diamond「迷っている」のは、間違っているから

 6月4日に凍結を発表された時の知事の頭には、いかにして県財政を立て直すことしか頭になかったというのは、間違いないでしょう。しかし、その後地元に押し付けてきたダムの暗い側面を知るにつれ、撤去費用と天秤にかけるのは存続費用だけでないことに気がつかれものと思います。地元で開催された度々の説明会や寄せられた多くの意見書などによって、それまで見えていなかったものが見えてきた・・・というだけでなく、川辺川ダム是非の判断のために、自らが設置した「有識者会議」を全部傍聴されたことにより、河川行政のあるべき姿やダムが環境にどのような影響を与えるかという事実に触れられたことも大きいように思います。お金の問題しか見えなかった知事が、お金に代え難いものがあることを理解されたので、「迷っている」のだと思えます。しかし、迷っているのは、間違いに気が付き始めたからに他なく、迷っている段階で、決断をすることは避けるべきです。「迷っている」知事が、その言葉とは裏腹に「存続決定していた」という腹芸ができる人には、私には見えないからです。

迷っているのであれば、きちんと検証する時間、悩む時間が不足しているからに他ありません。蒲島知事には、今日の新聞報道にとらわれす、正しい判断のために何が不足しているかきちんと考えてほしいものです。少なくとも、実際に水利権更新の手続きをするまでに、時間的余裕はあるのです。

ただ、その時間が怖い人たちが蒲島知事の周りにいるということを強く感じた、今日の新聞報道でした。

今日の天気:sun

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